月曜日の夜は、久しぶりに聞いてみたいなというAlternatives主催のトークがあったので、セント•ジェームズ教会の方に行って来ました。ゲスト•スピーカーは、ロズ•サベージさん。イギリス出身で、オックスフォード大出の才女。お金で全てが買えると信じて、シティ(ロンドンの金融街)で働いていたのですが、これは私の人生じゃない!と目覚め、離婚、全てを売り払い、一から出直し。その時、またやりたいなと思ったのが、大学の時にやっていたボート競技(ローイング)。(オックスフォードはケンブリッジと並び、ローイングが有名ですから)そして彼女が辿り着いたのが、一人で大西洋横断を横断するというアイデア。(普通は、ペアか4人で横断するそうです。)
お話の途中で、その時の映像を見せてくれましたが、カナリア諸島を出発し、途中、持っていたオールが全て壊れ、なんとか繋ぎ合わせ漕ぎ続け、更にナビゲーション機器も壊れ、衛星電話も壊れ、またずっと同じ姿勢で漕ぐ事から、体中痛くなり、手にマメは出来るは、予想していたものより大変な旅になったそうです。ビデオに向かって愚痴をこぼしながら、それでも無事に3千マイルの距離、103日かけてアンティグア島に辿り着きました。
おもしろいなと思ったのは、彼女は衛星電話が壊れた時から24日間、本当の孤独を体験。そして孤独を楽しむ事を知ったそうです。回りは海ばかり、誰も話しをする相手がいないと言う環境で、国籍人種など全ての概念が無くなり、一人の「人間」としての感覚が目覚め、また回りに誰もいないので、全裸になってボートを漕ぐ時間もあり、横を泳ぐイルカと同じになったような開放感を味わったそうです。頭の中を巡る雑念は、オールを漕ぐ回数を数える事で、取り除く。最低限の必要な物しかないボートの上での生活。殆ど毎日が瞑想状態になっていたのですね。衛星電話が使えた時は、天気予報などの情報が入るたびに、雨が降る降らないで一喜一憂し(実際降らなかったりする)、天気を心配しこの先どれくらい進めるかと言う事ばかり考えていたそう。それが無くなった時は、逆に自由になったと感じたそうです。彼女自身、ニール•ドナルド•ウォルシュ氏の神との対話を読んだりしているので、ただのスポーツ•チャレンジにならず、スピリチャルな旅になったようです。
彼女はその後、太平洋横断、インド洋横断を成功させています。女性で、三つの大海を制覇したのは彼女が最初で、ギネス記録の保持者です。
ロズさんは、昔を振り返って、物を持っていた時の方が、物に対する執着や将来に対する不安や強く、海の上で学んだシンプルな生活に変えた方が逆に人生に対する不安がなくなったと、言っていました。恐れに対する対処方も紹介してくれました。
そして、海で学んだ事を陸でどう生かすかが、大切と語っていました。山の修行より里の修行とはまさにこの事。ロズさんは、先日、女王陛下より勲章を貰っています。興味のある方はロズさんのサイトの方へ。http://www.rozsavage.com
0 件のコメント:
コメントを投稿