2013年12月6日金曜日

パウル•クレー展

テート•モダン美術館で開催されている、パウル•クレー(Paul Klee)展「Making Visible」に行って来ました。かなり大規模な展覧会で、彼の作品が初期の頃から展示されています。

私は個人的にカンディンスキーの画風が好きなので、同じバウハウス系のクレーの作品でも気に入ったものがあります。特徴として目についたのは、初期〜中期にかけてあまり(絵のサイズとして)大きな作品を作っていないこと。(財政的に苦しかったから?)ペンなどを使い、細かい点や線で描かれたものが多く、繊細な感じ。思わず、虫眼鏡を使って見てみたくなった作品もあります。全体的に、直線的で、立体感のない図柄が多いのも彼の作品の特徴です。モンドリアン的なタイルのような、パズルのような絵も多く、人もかなりデフォルメされて描写されているので、ピカソやミロ、ダリなどの作品が好きな人には受けるかも。後期の作品は、力強くかなり大胆になって来たけれども、図柄が暗号化されたような感じになり、色んな角度から解釈するとおもしろそうな作品がありました。エジプトなども旅行しているので、色使いなど古代文明の影響を受けたような作品もあります。
歴史的な背景の話をすると、当時ドイツではナチスが台頭し、「退廃的な」モダンアートは弾圧の対象となりました。クレーの自宅はナチスに家宅捜査され、クレーはデュッセルドルフ•アカデミーでの仕事も休職となり、バウハウスは警察によって強制的に閉鎖。クレーはその後、スイスのベルンに居を移します。クレーの作品の色使いを見ていたら、何故かその当時の抑圧的な雰囲気、彼のフラストレーションなどが出ているような感じがしました。展覧会としてはとてもよい展覧会でした。

ちなみに、ここでもラッキーな事がありました。入場チケットを購入しようとしたら、カードの機械が壊れていて使えないので現金のみと言われたのです。(入場料は普通に払って15ポンド。)一緒に行った友人も私も、十分な手持ちの現金がない!ATMは美術館の建物の中にないとの事で、職員のお兄さんの一人は、カードのシステムがもとに戻るまでカフェで待っていたら、なんていい加減なお返事。ところがもう一人のお兄さんが二人を学生扱いにしてくれて、二人の手持ちの現金で丁度払える額の14ポンドにしてくれたのです。つまり半額!大宇宙に感謝。イギリスのアバウトな所(?)にも感謝。





2013年12月2日月曜日

ブーメランの法則(実現の法則)

先日、面白い情報に遭遇しました。実現の法則が何故うまく行かないか。

実現の法則に関しては、色んなパターンの解釈やメソッドが出ているようですが、基本は全てエナジー(バイブレーション、波動)です。想念もバイブレーションです。何かを実現しようと言う行為は、大宇宙に向かって、ブーメランを投げる行為と似ているそうです。

例えば、ビルの屋上から「優しくて、頼もしくて素敵な男性と出会いたい」と思いブーメランを大宇宙に投げたとします。このブーメランが返って来る時間というのは、決まっていません。(時間の概念は人間が作り出したものです。)ブーメンが返って来るのを待っている間、疑いの念が出て来たり、他のものに気を取られてしまったり、(勝手に「一週間以内に」と時間の設定をして)待ちきれず、諦めてビルの屋上から降りて来てしまいます。で、肝心のブーメランが屋上に戻って来た時には、投げた当の本人はビルの3階あたりにいて、なんでブーメランが戻って来てくれないのだろうと思っています。つまり、投げた時と同じレベルのエナジーから外れてしまった(落ちてしまった)という事です。

思い当たるふしありませんか?これって、「忘れた頃に」ってやつですよね。あとは、目の前にあっても気がつかない。

この待っている間、いかに過ごすかというアドバイスもありました。基本、今現在持っていないものを実現しようと思うと言う事は、現在の自分のエナジーレベルより高いものを実現しようとしていると解釈します。恋愛関係の話に戻すと、「優しくて、頼もしくて、素敵な男性と出会いたい」と思っていても、自分の中に「捨てられる」「拒絶される」という思考パターンが強く入っていたりする場合です。待っている間に、こういった考えやそれに絡んだ感情が出て来た場合、何故、自分がそう言った観念を持っているのか探る(観念が果たす役割を知る)必要があるそうです。根底にある観念に気づき、手放せば(見方を変える事により、過剰反応しなくなる)、実現したいと思っていた「優しくて、頼もしくて素敵な男性」と、同じエナジーレベルになる(共鳴する)ので、そう言った男性と知り合う事が出来るというのが、実現の法則のようです。

毎日、自分の思考や感情をチェックしましょう、というのが、物事が実現する最短のメソッドだそうです。納得してしまいました。

個人的には、こういう風に実現しなければならないと、細かくシナリオを決めてしまう事も、失敗の原因になると思います。大宇宙の法則、実はとてもシンプルなのに、私たちが難しくしていまう場合の方が多いみたいですね。

2013年11月27日水曜日

ロズ•サベージさん


月曜日の夜は、久しぶりに聞いてみたいなというAlternatives主催のトークがあったので、セント•ジェームズ教会の方に行って来ました。ゲスト•スピーカーは、ロズ•サベージさん。イギリス出身で、オックスフォード大出の才女。お金で全てが買えると信じて、シティ(ロンドンの金融街)で働いていたのですが、これは私の人生じゃない!と目覚め、離婚、全てを売り払い、一から出直し。その時、またやりたいなと思ったのが、大学の時にやっていたボート競技(ローイング)。(オックスフォードはケンブリッジと並び、ローイングが有名ですから)そして彼女が辿り着いたのが、一人で大西洋横断を横断するというアイデア。(普通は、ペアか4人で横断するそうです。)

お話の途中で、その時の映像を見せてくれましたが、カナリア諸島を出発し、途中、持っていたオールが全て壊れ、なんとか繋ぎ合わせ漕ぎ続け、更にナビゲーション機器も壊れ、衛星電話も壊れ、またずっと同じ姿勢で漕ぐ事から、体中痛くなり、手にマメは出来るは、予想していたものより大変な旅になったそうです。ビデオに向かって愚痴をこぼしながら、それでも無事に3千マイルの距離、103日かけてアンティグア島に辿り着きました。

おもしろいなと思ったのは、彼女は衛星電話が壊れた時から24日間、本当の孤独を体験。そして孤独を楽しむ事を知ったそうです。回りは海ばかり、誰も話しをする相手がいないと言う環境で、国籍人種など全ての概念が無くなり、一人の「人間」としての感覚が目覚め、また回りに誰もいないので、全裸になってボートを漕ぐ時間もあり、横を泳ぐイルカと同じになったような開放感を味わったそうです。頭の中を巡る雑念は、オールを漕ぐ回数を数える事で、取り除く。最低限の必要な物しかないボートの上での生活。殆ど毎日が瞑想状態になっていたのですね。衛星電話が使えた時は、天気予報などの情報が入るたびに、雨が降る降らないで一喜一憂し(実際降らなかったりする)、天気を心配しこの先どれくらい進めるかと言う事ばかり考えていたそう。それが無くなった時は、逆に自由になったと感じたそうです。彼女自身、ニール•ドナルド•ウォルシュ氏の神との対話を読んだりしているので、ただのスポーツ•チャレンジにならず、スピリチャルな旅になったようです。

彼女はその後、太平洋横断、インド洋横断を成功させています。女性で、三つの大海を制覇したのは彼女が最初で、ギネス記録の保持者です。

ロズさんは、昔を振り返って、物を持っていた時の方が、物に対する執着や将来に対する不安や強く、海の上で学んだシンプルな生活に変えた方が逆に人生に対する不安がなくなったと、言っていました。恐れに対する対処方も紹介してくれました。

そして、海で学んだ事を陸でどう生かすかが、大切と語っていました。山の修行より里の修行とはまさにこの事。ロズさんは、先日、女王陛下より勲章を貰っています。興味のある方はロズさんのサイトの方へ。http://www.rozsavage.com

2013年11月1日金曜日

コンドルと遊ぶ(ペルー&ボリビア旅日記番外編)

さてボリビアから戻ってから、ペルーの弟分の紹介でコチャワシ•アニマル•サンクチュアリという野生動物保護センターでボランティアしました。場所的には、クスコとピサックの中間と言えばよいでしょうか。バス、コンビ、タクシーを使って行けますが、グループで来る見学者が多かったので、クスコからのツアーに含まれているのかもしれません。突然お邪魔したのに快く受け入れてくれて、仕事をさせてくれました。ここには保護されたコンドル、ピューマ、ビクーニャ、リャマ、ハヤブサ、オウム、インコ、亀、などなどがいます。
仲間と喧嘩して片目を失ったビクーニャ。縄張り意識が強く、結構気が荒い。
コンドルは希少で、ただでさえ数が減って来ている所、この所の先住民の儀式への関心の高まりから、コンドルの羽がペルーの闇市で一枚50〜100ドルで取引されているそうで、その為に捕獲され殺されるコンドルが増えて来ているとの事。コンドルは5、6歳になるまで生殖行動がない上、オシドリと一緒で一生つがいを守り、しかも卵は一回につき1、2個しか生まないので、繁殖させるのが難しいとか。コチャワシにいるコンドル達は、保護された後に、そのまま養育され、いづれは数を増やしたいという意図があるようです。(そしていつか自然に還したいと。)また、コンドルや野生動物の事をもっと知ってもらうという教育的目的があるそうです。センターのスタッフが動物の生態などについて、細かく説明してくれます。高い山に住んでいる野生のコンドルなんて、そうそう見れる生き物ではないですもんね。
私がいただいたお仕事は、コンドルの飼育されている場所でのお掃除。小石や砂利などを取り除きながら、しっかりコンドルの生態を観察出来ました。近くで見るコンドルの大きさにびっくり。羽を広げると3mにもなるそうです。大きな羽を広げて空を飛んでいる様子は圧巻。風が強くなると、自分から飛ぶのです。一度風に乗ってしまえば、あまり羽ばたく必要がないみたい。

センターのマネジャーさんとお話した時に、コンドルの餌の話になり、パンパで見た禿鷲が亀の卵を食べていたのを思い出し、聞いたらコンドルも卵が好きだという事で、翌日、鶏の卵を買ってコンドルにあげました。久しぶりだったらしく、最初はどうしていいのか解らないようでしたが、やっと嘴で卵を挟み、割る事に成功。おいしそうに生卵を食べていました。(生卵好きな日本人と一緒。(笑))
右側のコンドルはまだ若いコンドルで、8歳ぐらいになると
毛の色が変わって左側にいるコンドルのようになるそうです。
一羽、別囲いのコンドルがいるので、どうしたのかと聞いてみたら、なんと、チチカカ湖の畔で、5年間もロープで繋がれた状態で発見されたそうで、人間に対する怒りが溜まっているのか、人間を信用しないのか、かなり気が荒く人間に向かって来るので、他のコンドルと離しているとか。確かに、他のコンドル達は、人間(見学者)が来ても気にしない。平気で横をトコトコ歩いているし(逆に人間に興味を持っているような所あり)、ツーショットで写真も撮らせてくれる。ところが、この檻に入れられたコンドル、ふーっと羽を膨らませ、ちょっかいを出そうとした見学中の男性に向かって行ったりしていました。他のコンドルほど自由がなく、隔離されている事も原因のようです。
ボランティア二日目。暑い日で、このコンドルが、空っぽの洗面器を嘴でコンコンとたたいているのを見て、お水が欲しいんだなと気づき、職員の人に伝えました。職員の人がセンターの真ん中を流れる川の水を汲んで持って来ると、洗面器をひっくり返してしまいました。(こういう子供いますよね(笑))。今度は私が水を汲んで来てあげると、檻に近づけたバケツの縁を噛むのです。ふざけてバケツを揺らして、水かけっこ。コンドルも嫌がらず、噛んだり離したり。殆ど子供の遊び状態だったのですが、困った事に私が立ち去ろうとすると、バケツの縁を思いっきり噛み離さないのです。行くなという事なんでしょうが、その嘴の力の強さにコンドルが大型動物の死肉を食べる鳥だと言うのが良く解りました。(大型動物の皮膚は固く食い破るのが大変。)きっと、このコンドル「暴れん坊」なので、遊んで欲しいのに誰も構ってあげないんだろうなぁ。。。

人懐こいオウム。可愛く見えるけど、実は
いじめっ子で他のオウムを具合が悪く
なる
まで苛めたらしい•••。(人間でもそう言う
話聞きますよね•••とほほ。)
コンドル、多岐に渡るコミュニケーション能力があるそうですが、とても知的な鳥だと思いました。北米はイーグル、南米はコンドルと言いますが、米国ではネイティブの方とお付き合いはあったのですが、あまりイーグルに馴染む事がなく•••。今回の出来事で、コンドルのファンになってしまいました。ペルーとボリビアで野生動物と間近に接する事が出来、かなり恐れと偏見もなくなりました。人間と姿形が違うからとか、人間の言葉を話さないから、人間より劣っているとは限らないのです。また、人間の言葉に頼らずコミュニケーションする環境にいたので、私の(テレ)エンパシー能力もアップ。動物って人間の出す波動(思考•感情)に敏感なんですね。

コチャワシでボランティアをされたい方、なるべく事前に連絡を取った方が良いのと(私は運営している方の友人の紹介だったのですんなり受け入れてくれたようですが)、ペルーの弟分曰く、センターに伺う時は動物の餌になるようなもの(バナナ、みかんなどの果物、卵、生肉)を持って行くのがマナーのようです。(ヨーロッパから来たボランティアさんがいましたが、そう言った現地の習慣にはうといようでした。日本と一緒で、やはりちょっとした気遣いは喜ばれるようです。)

また、コチャワシの運営管理は、入場料の他に見学者の寄付で支えられているようです。小額で結構ですので、皆様からの寄付をお願いします、との事です。(小額が、ペルーでは結構大きな額になったりするのです。)
ウェブサイト: http://www.santuariocochahuasi.com
コンドルの羽。

2013年10月28日月曜日

Andes Mountain High:ペルー&ボリビア旅日記(10)

アマゾン川のピンク•ドルフィンの事を知ったのは数年前。メコン川やインダス川などに淡水イルカが住んでいると聞いてびっくり。BBCの番組で、ブラジルのアマゾン川支流のイルカの事が紹介され、その愛嬌のあるしぐさにとても惹かれました。川の水が濁っているので視力は悪く、木や水草などの障害物を避けて泳ぐ為に、海に住むイルカ達より強力なソナーを使うそうです。(小さなピンまで識別出来るとか。)また海に住むイルカ達と比べ、首がよく動き、小回りがきくとか。(川の中が狭いからかしら?)体はグレーっぽいピンク色が特徴、しかも3,500万年前に生きていた原始的な鯨と同じ特徴を備えている事から「生きた化石」とも呼ばれている、とあり、興味津々。

ボートで移動中、時々、水が大きくうねったり、プシューという音がしたりしたら(ブローです)、イルカが近くにいるってサイン。ところが、ピンク•ドルフィンちゃん達、海に住むイルカほど背びれが大きくないし、あまり長く浮上してくれないので、気がつくとあっという間に水の中•••。一度、ガイドさんが投げ入れた空のペット•ボトル(環境に優しくないんですけが•••私たちに見て欲しかったようです)を、みんなでつつき、口にくわえて潜って遊ぶ様子は、まさに遊び好きのイルカ♡
三日目の午前中、ピンク•ドルフィン達が住むという場所に連れて行かれました。が、最初、誰も水の中に入らない。ピラニア釣りの翌日だったせいもありますが、比較的近くの川岸にはワニさんが日向ぼっこしているのを発見。しーんとしたムードが漂います。で、皆が最初にイルカ、イルカと騒いでいた私を見つめる(汗)。ピンク•ドルフィンはピラニアを食べるので、彼らのいる所にピラニアはいないと聞いたし、ガイドさんは地元の人で、この地域の事を良く知っている。ワニに喰われる恐れのある場所にお客さんを連れて行く筈ない!川に飛び込みました。はれ?足が川底につく。アイルランド人の女性は、それを見て「そんな所に立っていて大丈夫なのぉぉぉ!?」と絶叫しています(笑)。私に何も起きないの見たフランス人の男性が安心して次に川に飛び込み、二人して泳ぎ始めました。やっと他の人達も続きます。
水が濁っている上、スノーケルのマスクをしている訳ではないので、海でイルカと泳ぐ時とまた勝手が違います。イルカ達は川の一番深いところ(3〜4mぐらい?)で浮上したり潜ったり。積極的に近寄って来る感じではないのですが、一度、泳いでいる私の右足を、かぷっと噛みました。甘噛みで、あきらかに遊ばれた感じ。アイルランド人の男性はどうやらイルカを蹴ってしまったようで、「Oh my god!蹴っちまったじゃないか〜!」と大慌て(なんで慌てるの?かわいそうなのはイルカの方でしょうに(笑))。ちなみに、後日空港で会った若いフランス人の女性は、お尻を噛まれたそうです•••。(イルカにも好みがあるのかな?(笑))
ピンク•ドルフィンと泳げた私の満足度はアップ。その後はロッジに戻り、早めの昼食が出され、行きと同じ道のりを戻りました。今度は陽が出ていたので、2時間ボートの上にいたらしっかり日焼けしました。陸に上がり、バンに乗り換え走っている最中、突然、運転手さんが車を止めて「珍しいものが!」と木の上の方を見て、嬉しそうに携帯で写真を撮っています。そこにいたのは有名な「ナマケモノ」。苔が生えるまで動かないそうですが(笑)、首は動かしていました。それにしても、運転手さんの目、サイボーグみたい。ナマケモノ、木と同じ様な色で動かないのに、よく見つけたなぁ。
ルレの町には6時ぐらいに戻り、ツアーは正式に解散。ホテルの部屋で熱いシャワーを浴びた時は生き返りました。結局、三日間シャワーを浴びなかった(汗)。このエコ•ツアー、普通の宿泊施設に泊まるような感覚では参加出来ません。パンパにあった他のロッジも見たのですが、どこも同じ様な感じ。お手洗いはどこもすごい状態でした。(お食事中の方がいるかもしれないので、詳細は触れません。)私たちのロッジは、二日目の夕方に次のグループが2組到着し、お手洗いがいきなり汚くなりました。また夜遅くまで話し声が聞こえたり、足音が五月蝿く、昼間音楽を大きな音でかけたりして、落ち着かず。それに携帯やカメラのバッテリーを充電するソケットが一カ所しかなかった気がします。(しかも電気は夜7時から10時まで。)

ちなみにロッジで出されたお食事は、シンプルですが新鮮でとても美味しかったです。コックのおばさんが明るく楽しい人で、いろいろ気を使ってくれました。(ベジ用のお料理も出してくれます。またイスラエル人の観光客が多いので、コシェル食も出すそうです。)

朝食。パンケーキ、パンに卵焼きに、新鮮な果物。
エンパナーダと呼ばれるペイストリー。中にはチーズが入っていました。
昼食。ジャガイモのサラダを始め野菜料理、お豆のシチューに肉料理。
  
ルレの町に戻って、打ち上げもかねて皆で町のレストランに集まり夕食を食べました。私がいただいたのは、こちら。バナナの皮に包み、蒸し焼きにした地元で採れるお魚料理。白身魚にバナナの風味とぴりりと辛いピメンタが良く合い、おいしかったです。
この類いのツアー、グループにいる人によって左右されます。初めて顔合わせして、三日間一緒に過ごす訳ですから、合わない人がいたら苦労します。他のロッジで見かけたグループは、お酒をがんがん飲んで騒いでいたりして(欧米の若者の飲み方は、日本人の飲み方と違います。)、一緒にいたら大変だろうなと思ってしまいまいした。私のグループの人達はガイドさんも含め、皆良い人達で(私に合っていた?)、無茶な事をする人は一人もいませんでした。やっぱり、その時その時、自分に合った事が起きるのですね。色々な面でチャレンジでしたが、行ってよかったです。 (^ ^)

2013年10月26日土曜日

Andes Mountain High:ペルー&ボリビア旅日記(9)

ツアーに出発する朝、雨が降っていました•••。寒い•••。気温がぐ〜んと落ちている。折角のパンパなのにぃぃぃ。(涙)ツアー会社のオフィスで集合し、バンに乗りこみ出発。今回参加した人は、アイルランド人のカップルに、フランス人4人(お友達同士二組)、ボリビア人のカップルに私の9人。雨の中、泥道を走る。ぬかるみがいっぱいあり道もボコボコなので、乗り物酔いする人には最悪な条件。こんなに寒くて曇っているんじゃ楽しくない。途中、お昼休憩があり、出してもらったお食事が暖かくておいしかった事•••。
車窓から撮った写真。どよ〜ん。
3時間以上泥道を走り、やっとベニ県ヤクマ川域のパンパ(Papms del Yacuma)の入り口の町サンタ•ロザに到着。川の近くにあるゲートで入場料を払い、次は船に乗り換える。この辺で雨は殆ど止んでいたけれど、晴れ間は見えず。ここからプロのガイドさんが案内をし、川に生息する動物を見ながらゆっくり進む事3時間。やっとロッジに到着。荷解きをし、ちょっとしたおやつが出て、すぐ夕日を見に連れていかれたのですが、曇っていて駄目。ガイドさんは、こんな天気、乾季で一日、二日あるかないかぐらい、と言う。えええ!?なんてアンラッキー。でも、一日目で良かった。ルレの町が暑かったので、多分、フリースとか持って行かなかっただろうから、二日目に寒くなったら、風邪をひいていたかもしれない。

晩ご飯を食べ、皆でビリヤードなどしながら過ごし、10時には発電機が止まってしまうので消灯。(あとは懐中電灯に頼るだけ。)ロッジは網戸になっているけど、結構穴があいていて、床は高床式だけど、床板の隙間から下が見える•••。って事は、蚊は絶対入って来る!それぞれのベッドに蚊帳がついているので、入った後はしっかり隙間が出来ないように確認。お手洗いもシャワーも外にあるので、気をつけなければなりません。
ロッジはハンモックがあってゆっくり出来ます。高床式なのは
多分、動物対策の意味もあると思います。
明け方、うぉ〜と言うものすごいうなり声で目が覚めました。ピューマかと思った(汗)。そして、ばん、ばん、と木の実が屋根に落ちる音。どうやら猿達が走り回っていたようです。(そのうちの一匹と目があった•••)明るくなると鳥の鳴き声もすごく、寝れない。ここに住んでいる人達は朝が早そう。二日目のスケジュールは、朝ご飯の後、午前中湿原にアナコンダを見に行き、お昼ご飯にロッジに戻り、休憩。午後は、ピラニア釣り。夕日を見て、晩ご飯を食べて就寝というスケジュール。二日の午後になって、やっとお天気が回復。日が出て暑くなりました。ここで、二日間で見れた生き物の写真を一気にお見せします。
ツメバケイ(パラダイス•バードと呼ばれていました)
雉の一種です。
オオハシ。木の高い所にいて、下まで降りて来て
くれませんでした。
人馴れした猿。どうやら、観光客が餌をあげた事が
あるようで、それで人間に近づくみたい。
カイマン•ワニ。どこにでもいました。
生カピバラ。想像したいたものより大きく、
親カピバラに体当たりされたら、飛ばされそう。(汗)
カピバラ一家。子カピは可愛かった♡
フラミンゴの群れ
亀の甲羅干し
ブラック•カイマン。大きかった!
ワニの赤ちゃん♡
今回はお食事中の方々も見かけました。よく弱肉強食と言いますが、パンパにいる野生動物をよく観察していたら、彼らは本当にお腹がすいている時しか、獲物を襲いません。隣に鳥が立っていても、襲わないのです。ガイドさんも「怪我したカピバラが川に入っている事もあるけど、ワニは腹がへっていないと見向きもしないよ。」と言っていました。餌を与えなければならない子供がいる場合や攻撃された時は違うかもしれませんが、「今」を生きているので、未来に対する不安が少なく、人間のように溜込む習性がない上、また貨幣経済という概念がないので、「無駄な殺傷」はしないように見受けられました。すごいシンプルな生き方だけど、多分その方が、大宇宙の摂理に則り、自然で無理がないのでしょう。
お食事中のワニ。私たちが近づいたら
獲物を取られると思い、慌てて水の中へ。
大漁!
鵜飼の鳥みたい
土手に埋まっている亀の卵を食べる禿鷲。どうしてそこにあると解るの!?
アナコンダは見つからない時があると、ガイドさんに言われましたが、無事発見。まだ若い蛇で2.5mぐらい。大きいものは10mぐらいになるそう。爬虫類の彼らは、体温を高める為、日中、日光浴に出て来るそうで、湿地帯ではなく横の草むらにいました。彼らは毒を持たず、獲物に巻き付き絞め殺すテクニックを使うそうです。また、子牛のような大きな獲物を飲み込めるよう、アゴが柔らかく、ぐわっと開く構造になっているそうです。お食事の間隔も長くて、大きな獲物を食べたら数ヶ月は他に獲物を捕らなくても大丈夫なんですって。この若いアナコンダ、私達が動かずじっと見守る中、湿原の中へしゅるしゅると静かに消えて行きました。前は爬虫類と言うと、どうも親しみを持てなかったのですが、これだけ爬虫類に囲まれていたら、近くで見ても全然平気になりました。(笑)
アナコンダが生息する湿地帯。蓮のような水草の花が咲き乱れていました。
アナコンダ探索中、実はうかつにも足をとられ、履いていた長靴の中が
水浸し(涙)。雨期(1〜2月)には、この湿地帯、水浸しになるそうで、

ツアーの人はボートに乗って訪れるとか。
ガイドさんは慣れている上、日焼け止めや虫除けの
スプレーと言った化学薬品を肌につけていないので
素手でつかんでも蛇に影響はないとの事です。
ピラニアは、小さく切った牛肉を釣り針にさし、竿なしで釣り糸をそのまま川にたらし釣りました。ピラニア達も結構馬鹿じゃなく、うまーく釣り針からお肉だけ引きちぎります。何回空振りだった事か。私は、がんばって一匹。皆合わせて8匹連れました。それにしても、黄色いのや、赤い色のピラニアがいるとは知りませんでした。淡水魚って臭いのであまり好きではないのですが、ピラニアのお肉は甘く、ぷりぷりとしていて食べやすかったです。
釣ったピラニアをペットボトルの中に入れて、ロッジに持ち帰りました。
晩ご飯に唐揚げになって登場。
さて、三日目は待望のドルフィン•スイムの日。船で川を上り下りしている時に、時々姿を見せてくれたピンク•ドルフィン。一緒に泳いでくれるかな。
背びれだけ•••出し惜しみ〜!
二日目は無事パンパで夕日が見れました。めでたし、めでたし。