2013年3月30日土曜日

江本勝さん


今、お水の結晶の写真で有名な江本勝先生がヨーロッパ•ツアー中で、急遽ロンドンでの講演会が開催されたので行って来ました。東京で一度、江本先生の講演会に参加した事があるのですが、その時来ていた人達は50人ぐらい?で小規模。今回のロンドンは会場は満員御礼状態(200人近かった?)。それ程頻繁にイギリスに来ないとは言え、ロンドンの人口は東京の半分ですから結構な集客力。こちらに住み始めてから思ったのですが、江本先生、海外の方が人気があるような気がします。


江本先生の外国人を対象にした講演はどんななのか、興味があったので行ってみました。で、感想ですが•••殆ど、日本での講演会と違いはありませんでした(笑)。先生は、英語ではなく通訳を通して全部日本語でやっているのと、日本語のプレゼンをそのまま英語に直して使っているので、形式はまったく変わっていませんでした。ただ通訳を通しているので日本語の微妙なニュアンスが伝わらない時がありました(これは通訳の善し悪しにもよりますが)。東京の講演ではおやじギャグを飛ばしていた先生、流石にイギリスではそれはなかったです(笑)。あと、参加者の方は、先生の英訳された本を読んでいたようで、基本は解っているので、なんとなく意味を汲み取っていたようです。波動(共鳴)のルールなどは万国共通で、結晶の写真もビジュアルなので問題なし。

他に私が興味があったのは、こちらの方がどういった質問をするか。(その辺文化的な面がでておもしろいです。)いくつかおもしろい質問と先生の答えをシェアします。

Q「英語の訛り(アクセント)の違いと言ったものは、波動に影響を与えないのか。その結果、健康に害が及ばないのか」

A「僕は、その場所場所の自然が言語の形成に影響を与えたと考えています。なので、同じ訛りで話す人達が一緒にしゃべっている分にはいいのですが、例えば、ウェールズの人がロンドンに出て来ると、環境が変わり同じ英語でも訛り(音=波動)が違うと、それが元々自分たちが持つ音と共鳴しないので、ストレスにはなると思います。」

Q「韓国製の9層構造の浄水器を販売しようと思っているが、最後に水を蓄える部分がプラスチックで出来ていて、プラスチックは有害だと批判された。構造上、ガラス製の容器に替える事が出来ない。浄化された水の質に影響は出るのだろうか」

A「プラスチックは基本的にお勧め出来ません。ただ、その韓国製の浄水器の技術がどういったものか解らないので、浄化された水の質がどれくらい良いか判断出来ませんが、基本としては、水の質が、プラスチックの害を上回る程良ければ、それ程大きな影響は出ないでしょう。」

Q「他の科学者で同じ様な研究している人はいるか。そしてその人達も同じ様な結果が出ているのか」

A「この様な形で水の波動の研究をしているのはうちの研究所と提携しているリヒテンシュタインにある研究所二カ所だけです。他の科学者は手をつけていません。何故なら、病気の波動を相殺する波動を情報として水に転写すれば殆どの病気が治ってしまからです。そうすると、たかが水で病気が治ってしまうと困る人達が出て来る訳です。自分たちが儲からなくなるからです。同じ様な理由で、潰された研究者が沢山います。」(政治的な問題が絡んで来ているようですね)

江本先生の説明によると、お医者さんが処方する薬というのは、細胞レベルでは治す事が出来るけれど、分子と原子レベルでの波動の乱れは治す事が出来ないそうです。人間の体は70%が水で出来ている上、水というのは小さな隙間でも浸透するので、原子レベルまで影響を与える事が出来るとの事。先生は体の波動調整のために、心地よい音楽を聞く事をお勧めしていましたが、やっぱりストレスになるような思考パターンや信条も外した方がいいでしょうね。思考も波動ですから•••いくら一つの病気が治っても、ネガティブな思考を持っていたら、また別の病気になってしまいますよね。

最後に江本先生は、水は石油と同じぐらい価値がある、水が全てとおっしゃっていましたが、私個人は、確かに水は大切な存在ですが、水の他にもテスラが研究していた磁場(フリーエナジー)など、これから人類が活用していかねばならない大切なものが他にもあると思います。

それにしても、ご高齢で杖をついてヨーロッパを回っていらっしゃる姿には感服しました。講演会の翌日には、テムズ川の畔でお水の儀式を行い、こちらも急遽決まったことなのに200名以上の人が集まったとか。波動という言葉は私達日本人にとって新しい言葉ではありませんが、実験に実験を重ね、水の結晶の写真という形で量子力学の分野を証明したそのパワーはすごいと思いました。


2013年3月18日月曜日

スピ系のお店

先日、某カリスマ占星術師がロンドンの魔術系の本屋さんの写真をツィートしたようですが、あれだけ見ていたら、イギリス人は皆極端なオカルト好きという印象を与えてしまいそうなので、今回はロンドン中心部にある(観光客の方も行き易い)一般受けするスピ系のお店を紹介します。

http://www.watkinsbooks.com/
まず老舗の老舗ワトキンズ(Watkins)。レスタースクエアの駅から歩いて1分もかからない所にあります。数年前経営者が代わり、以前のかなりオタク的な雰囲気からちょっと開けた感じになりました。本の種類は豊富(地下もあります)、オラクルカード、パワーストーンも種類が多く、他にもチベットのシンギング•ボウルやインセンスなども手に入ります。店内には常に占い師の方がいてリーディングを行っており、本の著者を招きミニ•イベントなども開催したりしています。ここが出すMind Body Spiritという雑誌の内容も濃く、一年に一回「スピリチャルな影響を与えた100人」というリストを発表しています。今年の一位はダライ•ラマ、二位はティク•ナット•ハン、三位はエクハルト•トールでした。ウェイン•ダイヤー博士が三位の時があり、彼の講演会でもその事について触れていました。(元妻にその話をしたら、冗談で「その雑誌は私にインタビューしなかったからそういう結果になった(三位なんて出来過ぎ)」と言われたというエピソードがあるそうです。(笑)ダイヤー博士、欧米ではすごい人気があるんですよ。)

http://www.mysteries.co.uk/
ミステリーズ(Mysteries)は、コベント•ガーデン駅から徒歩3分ぐらいの所にある明るい雰囲気のお店。店においてあるパワーストーンの量は多目。また、インセンスや瞑想のCD、エンジェル•グッズ、ドリーム•キャッチャー、その他諸々ニューエイジ•グッズが置いてあります。こちらも常時占い師や霊能力者の方がいてリーディングしてくれます(要予約)。本の数はそれ程多くありません。

http://www.astrology.co.uk/Books.htm
アストロジー•ショップ(The Astorology Shop)。こちらもコベント•ガーデンにある老舗。占星術師関係の本がメインで、コンピュータを使いホロスコープを作って占ってくれるサービスもあります。パワーストーン、アクセサリー、オラクルカードなどもちょっと置いてあります。

http://www.buddhaonabicycle.com/

ブッダ•オン•ア•バイシクル(Buddha on a Bicycle-自転車に乗った仏陀)。もともとコベント•ガーデンのニールズ•ヤードにあったお店が、名前を変えてこちらに移転したようで、パワーストーンやニューエイジ系の小物を中心に売っています。また地下のスペースでは、レイキやヨガなどのイベントも行っているようです。

この4軒を回ってみると、日本と置いてある物の違いや、色使い、好みの違いなどが発見出来ておもしろいと思います。パワーストーンのブレスやアクセサリーの種類はだんぜん日本の方が多いです。こちらは、お国柄と歴史を反映してか、ケルト系、インド系のデザインが多いかしら。

こういったお店はありますが、イギリスがスピかどうかは•••結構疑問。最近はイスラム教徒だけでなくキリスト教原理主義者なども台頭して来ているし、双極化しているような気がします。

2013年3月15日金曜日

モンマス•コーヒー

コベント•ガーデン店
http://www.monmouthcoffee.co.uk/
ロンドンにしかないコーヒー店で、お勧めなのがモンマス•コーヒー(Monmouth Coffee)。1978年開業なので、もちろん、英国紅茶のお店に比べれば歴史は浅いですが、ここのコーヒー、豆が厳選されていて、コーヒーに五月蝿い私が病み付きになるくらいおいしいです。


店舗は、コベント•ガーデン(モンマス通りにあるので、モンマス•コーヒーとなった)、バロー•マーケット(Borough Market)、バーモンジー( Bermondsey)のみ。いつもカウンターの前には列が出来ています。お店の面積は広くないので、立ち飲み、テイク•アウトの人も多いです。ちなみに、ここ、菓子パン類もおいしい!(サンドイッチなどの軽食は出していません。)チェーン店にならない方が、質が高い場合があるんですよね。

ロンドンでおいしいコーヒーが飲みたくなったら立ち寄ってみて下さい。


2013年3月11日月曜日

女王陛下のアヒル

何故か昨年の大英博物館のアヒルのブログが日本の方に受けているようですが、その続きで、ロンドンのナショナル•ギャラリーのお店でこんな物を見つけてしまいました!!これ、風刺の好きなイギリスならでは。英国の王室はオープンですから。
昔、英国生まれのインド人が作ったコメディ番組、Goodness Gracious Meの中でこんな会話がありました。

「イギリス王室ってインド系だと思うんだ。だって、インド人と一緒で政略結婚はするし、家庭の中はしっちゃかめっちゃかだし(浮気あり、離婚あり)」(爆笑)

日本で天皇陛下のアヒルは無理でしょうね•••。

2013年3月10日日曜日

クラウド•アトラス


米国映画クラウド•アトラスが遂にイギリスでも2月下旬から公開され、今日やっと観て来ました。予告編を観た時から、なんとハリウッドが輪廻転生と永遠の魂がテーマの作品を作ったというので、とても興味がありました。出ている俳優さん達もとても良い俳優さん達ばかり。

マトリックス•シリーズを作ったウォシャウスキー兄弟の作品なんですが、こちらお兄さんの方が、マトリックス•シリーズを作った後に性転換していて、今回、名前も「ラナ•ウォシャウスキー」になっています。試写会となったトロント国際映画祭の記者会見で彼女(?)のカミング•アウトする過程が、今回の映画に影響があったのではという質問が出ていました。ま、輪廻の話をすると、魂に性別はなく、男性にも女性にも生まれ変わる事が出来るので、前世の記憶を引きずっている人も多いのかもしれません。(「全ては繋がっている」というのが今回の映画のテーマの一つでもあります。)

まだ観ていない方の為にストーリーの詳細抜きで感想を述べると、いろんな時代の話が交錯していて、時間の概念が直線的(リニア)でなく、同時に存在する(時間の概念がなくなる)ような作りが革新的でした。脚本書いた人すごいと思います。また、今まで信じていたものが実は、人間が勝手に作り上げた幻想であり、真実とはかけ離れているというメッセージも強く残りました。(映画を観ながら、マグダラのマリアの話を思い出していました。)あと、やっぱり特殊メーク。どの俳優さんがやっているのか解らない時がありました。(ヒュー•グラントは、私生活でも「Fxxk Off!」というのが口癖で有名なんですが、彼が演じたキャラの一つでも同じ台詞をはいていたので、ばればれ。会場からはくすくす笑いが(笑)。)

結構暴力的なシーンも出て来ます。アメリカ人の友人の一人は、それが嫌でこの映画観ないと言っていました。映画アバターの時も思ったのですが、それ程高度な技術と知識を持つ人達があそこまで醜い殺し合いする必要あるのかしら。簡単にやっつける方法あるだろうに。それはやっぱり、映画を売るためにドラマチックなストーリーにしなければならないハリウッドだから?(クラウド•アトラスはアバターのように単純に善と悪に分かれた映画ではありませんが。)

ま、2時間半と長丁場の映画でしたが、お手洗いに行くのをがまんして(笑)観たかいがありました。まだまだ世界中の一般の人がこの手のテーマを受け入れるのは難しいかもしれないけれど、私にとっては音楽も美しく、見終わった後にともても満足感の残る映画でした。また機会があったら観てみたいと思います。

ちなみに、今日映画を観に行ったのは、ロンドン中心部にあるレスター•スクエア。ここは、地元民がシアター•ランドと呼ぶ劇場街にあります。(隣は中華街)よく新作映画の試写会で俳優さん達が赤いカーペットの上を歩いている映像はここの映画館の前です。ロンドンに来た事のない方の為に写真をお見せしますね。
こちらが今回クラウド•アトラスを観た映画館(エンパイア)。
座席が30席程のミニ•シアターでの上映でした。




2013年3月8日金曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(3)

グラストンベリーは、パワースポットや遺跡の町だけではないのです。イギリス人でグラストンベリーと言うと、ぎょっとする人がいます。所謂ニューエイジ&ヒッピー系で麻薬とかやってしまう怪しい人達が集まっている町というイメージも強いんですね。確かに、黒魔術とか怪しげな東洋のカルトとかと結びつける人も多く、世捨て人や、浮世離れした人みたいなイメージが根強かったようで•••。最後に、いかにグラストンベリーの町が魑魅魍魎としているか(笑)、町中をご紹介します。


目抜き通りとなるHigh Streetはそれ程長くないのですが(端から端まで歩いてもせいぜい7、8分ぐらい)、そこに所狭しとパワーストーン屋さん、ニューエイジ系の本屋さん、ナチュラル志向(ヨガ系)の洋服屋さん、山羊の骨などを飾ったゴシック系のお店、色んな宗教とネイティブ•アメリカンがごっちゃになったようなお店(それがニューエイジ???)が、普通のスーパーマーケットとか靴屋さんと一緒に並んでいるのです。

昔ながらのティー•ルームが浮いてしまう雰囲気(笑)。
こちらは私がお昼を食べた
ベジタリアン•カフェ。
ざっと見渡して、やっぱりイギリスなのでパワーストーンと魔法使い、妖精(グリーン•マン)、ケルト(古代文明)系のテーマの所が殆どです。でも、雰囲気はアメリカのセドナとかボルダーとかに通じるものがあります。なんでもありって事なのかな?パワーストーンも、石の好みは西洋人と東洋人とはまたちょっと違うようで、日本のお店の方が手に入る石の種類は多いと思います。ただ、値段はこちらの方が安め。あ、ニューエイジ系の人が好きなイルカはあまり見かけませんでした。水は回りにいっぱいあるけど、水(泉)の精で海の精という雰囲気ではないんですよね。
普通の家のドアにあったタツノオトシゴも
ケルトっぽい顔をしている?

そう言えば、今回は見かけなかったけど、前回来た時は、チャリス•ウェルの近くの泉の所で、絵に描いたような飲んだくれのヒッピー風の中年〜老年グループがいました。色んな生き方があるんだなぁと思った事を覚えています。確かに普通のカフェなどの公の場で、堂々とアセンションとか、占星術の話とか、天使やアセンデット•マスター、エナジーがどうのこうの、なんて会話が出来るのはグラストンベリーだからこそ。ただ、グラストンベリーに住んでいた事のある友人によると、ここのコミュニティーはニューエイジ系の人達(新参者)と、そう言ったものはまったく否定する「保守派」の人達にまっぷたつに別れてしまっているそうで、「そんなに嫌なら引っ越せばいいのに、そういう場所にずっと住み続けているのよ。」と友人は言っていました。彼女もちょっとした確執を経験したようです。

今回の訪問は2月下旬で、気温はまだまだ低かったけれど、春の訪れは感じられ、修道院跡の庭には水仙の花が咲き誇っていました。そして、放牧の季節が始まっていて、トールの丘には羊達がいっぱい。頂上でも、草を一生懸命食べている羊がいました。この時期は出産のシーズンでもあり、牧草地の横を歩いていると、よちよち歩きをしている子羊と目が合う事数回。子羊を見るとイースターまであとちょっと思ってしまいます。やっぱりヨーロッパはキリスト教を中心に回っているんだなぁ•••。


いつもならパワーストーン買いだめしてしまうのだけど、今回欲しいと思って買ったのは一個だけ。エッグ•ストーンの所にいた時、頭の中を過ったジラソル•クォーツ。タンブルだけど卵型っぽいのものがありました。グラストンベリーの良い思い出になりそうです。

2013年3月6日水曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(2)


初めてグラストンベリーを訪れた時は知らなかったのですが、グラストンベリーに住んでいた事がある友人から、男性性のレイラインと女性性のレイラインが交わる場所があると聞きました。で、今回バスを降りると真っ先にむかったのがこちら、グラストンベリー修道院跡。(バス停の真ん前にあります。)


キリスト教徒に改宗したサクソン人達が7世紀にサマーセット県を征服し、その頃にこの場所に教会が建てられたのが修道院の始まりのようです。今は殆ど建物が残っていませんが、復元図を見ただけでも、かなり大きな規模のベネディクト派の修道院だったのが解ります。特に、修道士達だけでなく、巡礼者、恵まれない人達の為の食事をこしらえていた厨房の建物は保存状態が良く、中に入るとその当時の様子が目に浮かびました。敷地内には、菜園、果樹園があり、家畜も飼っていたようで、りっぱにコミュニティーとして機能していたようです。


厨房の建物
ここのもう一つの有名なポイントは、伝説のアーサー王と王妃グネヴィアのもの”らしき”遺体が並んで埋葬されていたという事。アーサー王に関しては、しっかりした記録が残ってないので、その後いろんな人達によって脚色されてしまっている部分がかなり大きいようですが、私が敷地内立って、修道士の人達以外に一番に感じたのはこの二人のエナジー。私はずっと、アーサー王はフランスのシャルルマーニュのような知的で議論好き、女好きの豪快なキャラだと思っていたのですが、ここで感じたのはフェア•プレーを重んじ女性を守る「騎士道」的なキャラ。(伝説の通りですね(笑)。)そして実際は王と王妃の結びつきが強かったような印象を受けました。後で良く考えたら、あそこは、男性性のレイラインと女性性のレイラインが交わる場所でもあるので、この二人のイメージが出て来たのも納得出来ます。



気がつくと、イギリスやヨーロッパでは教会の建っている場所は、昔からのパワースポットという場所が多く、一つはキリスト教化される過程で異教徒の慣習(パワー)を封じ込める意味もあったのでしょうが、長い目で見れば教会の建物が建っていれば、パワースポットである事が忘れ去られる事がなく、その場所を守る(隠す?)ような役割も果たしているのではないかと思ってしまいました。実際、グラストンベリー修道院の建物はクロムウェルの宗教改革の時に壊されてしまっていても、今現在、敷地はとても良い状態で管理されています。また一説によると、グラストンベリーの僧院は南ウェールズのティンターンの僧院(こちらもベネディクト派)とともに、キリスト教の神秘主義派と関わりが深かったとか。
敷地内には愛らしいスノードロップの花が
さて、次の目的地は「エッグ•ストーン」。以前、ネットでグラストンベリーの事を検索していたら出て来ました。妙に気になる。でも、どの英語のサイトを見てもトールの丘の南側としか書いておらず、具体的な場所が明かされていないのです(秘密だそうです。)。グラストンベリーに住んでいた事のある友人も「行った事あるけど、昔の事だから良く覚えていないわ。ごめん」むむむ•••。取り敢えず、観光案内所で聞いてみたら、驚いた事に「そんな石、知らない」というお返事が。やっぱり秘密の石?で、隣のお店がミステリー•ツアーをやっているのでそこで聞いてみたらと言われたのでトライ。

赤毛で妖精のような風貌のお店のおねえさんは、あっけらかんと「知っているわよ。」と地図で行き方を示してくれました。でも、結構アバウトな説明。ちゃんとした「道」ではなく標識の出ていない「小道」を歩いて行かねばならないよう。やっぱり、知る人ぞ知るタイプの石らしく「どうしてこの石の事知ったのか」と聞かれたので、いきさつを説明して、どういう石なのか聞いてみると「多産、肥沃(fertility)といった意味があるの。特にイースターの頃は、妊娠したい女性が訪れる場所なのよ。」ありゃ、それは私と関係ない(筈)。エッグ•ストーンって妖精がらみの石じゃなかったの!?
確かに道らしき道はありません。
取り敢えずトールの東側の入り口まで行って、そこから左手にある果樹園と書かれた標識の方の道に進みます。するといきなり獣道のような小道が4本ぐらい分かれて出現。どの方向に行けばいいの?なんどか木立の間の獣道(?)を行ったり来たり、上がったり下がったりして、石が見つからず四苦八苦(涙)。散歩している地元の人に二人程会い、エッグ•ストーンの場所を聞いてみるけど、知らないというお返事。私は石と会えない運命なのかしら。第三の目を使って位置を探ってみると、右手前方だけど、もうちょっと高い所にある映像が見えて来ました。目をこらすと、その方向の、更に2、3段高い所にある茂みが怪しい。これは自分の感覚を信じるしかない。やっと石が見える場所まで辿り着いた時は、やった!妖精のテストをパスしたぞ!みたいに興奮してしまいました(笑)。これがエッグ•ストーンです。
石を囲む木立には、訪れた人が色とりどりのリボンやスカーフなどを巻き付けてあるので、近づけば見落とす事はない思います。トールの南南西の方角、丘の斜面の真ん中よりちょっと上ぐらいの高さというのが正確な位置でしょうか。斜面は急で、雨など降ると草が湿って、ぬかるんだりして滑り易くなると思うので、ハイ•ヒールはお勧め出来ません。あと、この時期から放牧が始まって、羊ちゃん達がいっぱい歩いているので、羊の糞にはご用心を。
さて、このエッグ•ストーン、川(或は海?)に洗われ自然に丸くなったような形をしています。多分石灰岩?心ない人が名前のイニシャルなど掘ってしまっていましたが、触ってみるとトールのおへその部分にある石というイメージが湧いて来ました。所謂「腹」の部分(第二チャクラ)ですね。まさに卵があるべき場所。トールの丘のこの位置に座っているのも意味があるのでしょう。大地と繋がっているのはもちろんの事、創造のエナジーを持った石だと解りました。石と大地に感謝のお祈りを捧げると、自然と叶えたい夢や希望などが口から出て来ました。

ロンドンに戻ってから日本語でネット検索したら、この場所を訪れた日本の方のブログに、エッグ•ストーンは「触れた者の願いを叶える石」とありました。なんだ、だったらもうちょっとお願いして来るんだった(笑)(←欲張り)。みんな、様々な思いを抱えて、あの場所を訪れるのでしょうね。確かに色んな人の念を感じる場所でもありました。


気がついたら、男性性と女性性のエナジーの場所→二つのエナジーが交わる場所→卵がある場所の順で訪れていて、私のグラストンベリー巡礼(?)が完結したようです。さて、「卵」が孵るのはいつの事かな。そしてどんな「子供」が生まれて来るのでしょうか(^ ^)。

2013年3月4日月曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(1)

今回、バースの友人の所に滞在したついでにグラストンベリーにも足を延ばして来ました。一昨年、ブリストル経由でグラストンベリーに行っていて、昨年の秋頃にもう一度グラストンベリーを訪れよ、というようなメッセージが大宇宙の方から来ていたのですが、ロンドンからだと車がないと行き辛く、一緒に行く予定だった別の友人となかなかタイミングが合わず、引き延ばしになっていました。今回グラストンベリー再訪が叶ったのも、やっぱり意味があるのでしょう。

バースの友人がブリストルで仕事をしているので、朝、彼女の車でブリストルのバス•ステーションまで連れていってもらい、そこから前回と同じルート、376番のバスに乗り、田園地帯のうねうね道を走り、ウェルズ(Wells)という町経由でグラストンベリーに向かいました。ちなみにバス代は、一日乗車券を買って7ポンド。バスは、一時間20分程でグラストンベリーのメイン•ストリートに到着します。

グラストンベリーと言うと、最近なら6月に行われるロック•フェスティバル(実際は町から9.6km離れた場所が会場になっています)、歴史を知っている人なら、映画にもなった魔法の国イギリスのアーサー王の伝説を思い出す人が多いのではないでしょうか。スピ系の人達の間では、すごく有名な場所です。なかなか見る物がいっぱいあるので、前回行った時のエピソードも交え、グラストンベリーを紹介して行きます。(大きな町ではないので、がんばれば一日で回れると思いますが、お天気にも左右される事が多いので、出来れば、日が長くなる春分の日以降に訪れるのをお勧めします。)

まず、必ず皆さんが押さえる場所が、丘の上にあるトール(Tor)。グラストンベリーの町のシンボルです。丘は158メートルほどの高さなのですが、側面が結構傾斜の激しい段なっていて日本の古墳のように見えます。実際に段の部分を歩いて行くと迷路のように感じ、昔の人は、こうやって瞑想しながら頂上に向かって登って行ったのではないかと思ってしまいました。丘には東側と西側からまっすぐ頂上に続く道が作られていて、簡単にアクセス出来ます。


塔に天井は無く、空が見えます。
頂上に聖ミカエルにちなんだ教会の塔が建ち、大天使ミカエルのレイラインが走っていると言われ、実際に感じるのもものすごく力強い根底から揺るがすような男性性のエナジーです。ミカエルのエナジーも入っているのでしょうが、もともと地球自身が持つ男性性のエナジーという感じ。また、ここはポータルがあり、他の次元と繋がっています。(この辺で良くUFOが見えたり、妖精や幽霊?が見えたりするというのも、このせいでしょうか。)ちなみに、中世、処刑場として使われた事があるようで、ストーンヘンジなんかもそうですが、聖域とは言え、色々なエナジーが入り交じった場所のようです。

(参考写真。他の方のサイトから)
そして伝説の「アバロンの島」はこの丘ではないか言われています。(ブライアン•フェリーの歌を思い出している方もいるのでは?)アバロン島は、魔法使いモルガン•ル•フェイが住む島。(思いっきりケルトの世界ですね!)戦いで傷ついたアーサー王が傷を癒しに訪れた場所、また彼が使った魔法の剣エクスカリバーが作られた場所と言われています。グラストンベリーのあるサマーセット県は2千年前は海でした。海が引いた後も湿地帯のままで、実際現在でも水が湧き出る泉が至る所にあり、今でこそ、オランダのように浸水を防ぐ為の堤防が作られて守られていますが、昔は冬期になると水浸しになっていたそうです。つまり、トールの丘が孤立した島になってしまうんですね。また、丘はある程度高さがあるので、曇った日に別の高い場所から見ると、雲海の上に塔が見え、別の意味で島となる事があるようです。(一度見てみたい!)

トールが男性性のエナジーなら、その麓にあるチャリス•ウェル(Chalice Well)ガーデンは、女性性のレイライン(聖母マリアのライン)が走っている場所と言われています。こちらは、前回グラストンベリーを訪れた時に訪問しました。

名前Chalice(聖杯)Well(井戸)の由来は、お水に赤みがかかっているので、アリマタヤのヨゼフがキリストの遺体引き取り埋めた時、あるいは最後の晩餐で使った杯を洗った時に、キリストの血が地面から沸き出したというストーリーにちなんで付けられたようです。常に同じ水温の酸化鉄を含む水脈が真下を走っており、そこを水源とする水が休む事なくこんこんと湧き出ていて、庭園を訪れた人はこのお水を飲む事が出来ます。飲んだら、かなり「鉄」臭かったです(笑)。あんまり沢山は飲めないかも•••。
一歩庭園の中に入ると、静寂な空間が。(私が行った時は、それほど観光客がいませんでした。)庭の木や花は一つ一つ丁寧に手入れされていて、調和が保たれており、ひっそりと木陰に置かれているベンチなどに座って、水音を聞きながら読書したり瞑想したりするのには最適な場所です。トールが「動」(陽)ならこちらは「静」(陰)で対照的。とても優しい女性性のエナジーです。井戸の蓋にあるシンボル、重なった二つの円(ヴェシカ•パイシーズ)は神聖世界と物質世界、内なる世界と外の世界が交わる場所(円が重なる部分。ヴェシカ•パイシーズはラテン語で魚の膀胱という意味です。)を表しています。チャリス•ウェルは何世紀にも渡り、神聖なる女性性の場所として巡礼者が後を絶たず、2001年にはワールド•ピース•ガーデンに指定されています。

お水が鉄の成分で赤っぽいのが解りますか。