ロッシオ広場へ向かうデモ隊 |
私が滞在中、EU財政難のスペイン、イタリアと連携して、ポルトガル全土でストが起きました。公共の交通機関がストップしてしまい、お陰で足止めをくらい退屈な一日になってしまいました。•••とは、観光客の視点で、ポルトガル国民にとっては深刻な問題です。後からニュースで場所によっては流血騒ぎがあったと聞きました。10年前のリスボンにはなかった出来事です。
ヨーロッパは(というか世界中?)、今混沌とした状況にありますが、今回ポルトガルに来て、10年前と比べ世界も変わったけど自分も変わった事を思い知らされました。以前来た時は、(珍しかったと言うの事もあるのでしょうが)ポルトガルの文化には肯定的でした。1930年代のサラザールの独裁政権下からポルトガルと言えば3F(Fado, Fátima, Futball)と言われ、私もその3Fに興味があり、ポルトガルのリスボンから上、北部の主要観光地は全て訪れた事があるのです。あ、教会の壁を飾る金だけは、インディオを殺して植民地から略奪して来たもので、神様はそんなもの必要ないぞ、と反感は覚えていましたが。
ところが、今回の旅でポルトガルの印象はがらっと変わってしまいました。イギリスでは、駅やレストラン、パブ、職場など公共の場所ではタバコは吸えません。ところが、ポルトガルは至る所で老若男女タバコを吸う人がいて気になる。(その煙で喉がやられてしまいました。)更に、今、私は、ワインも殆ど飲まなくなり、シーフードは食べるけどお肉は食べない半ベジタリアンのような生活をしているので、どちらかというと新鮮な野菜を中心に食べていた方が幸せ。でも、一日のうち一食はベジと考えていても、伝統的なレストランでベジ料理は殆ど無し。カフェだとチーズサンドイッチが殆ど。で、結局、伝統的なレストランで食事していのは最初の2、3日だけで、その後はモダンなカフェとかで、ヘルシーなサラダとか、野菜スープばかり食べる羽目に。(その辺はイギリスの方が、ベジが多いので選択肢も多いです。)何故かとてもポルトガルが後進国に思えて来てしまったのです(汗)。
昔は喜んで訪れていた古い建物を見てもちっとも新鮮味がない。教会など入るとだいたいエナジーが重い。(そりゃあ、信者が懺悔とか悩みとかの念を持ち込むので重くなるでしょうね。)で、明るいエナジーをつかむ感覚で写真を撮ると(天使の)オーブが写ったりする。と、昔とは合わせる次元がまったく変わってしまったんですね。
ちょっと話はそれますが、そんなエナジーの重い教会ばかりの中で、一カ所だけ不思議な場所があったので紹介します。ポルトガル南東部、世界遺産として登録されているエヴォラという町にある人骨で出来たチャペルです。16世紀に骨を埋葬する場所が無くなり、解決方法として壁に骨を埋め込むことになったそうですが、さぞかし、おろどおどろしいエナジーだろうと思って入ったら、とんでもない!逆で、こんなに浄化がされている場所はないというくらい、クリーン!どうやら骨の持ち主のスピリットは全て昇天しているようで•••。ただ、一カ所、ちょっと動きがあったのでそこの写真を撮ったら、案の定オーブが写りました。(何枚か写真を撮りましたが、オーブが写ったのはこの場所だけです。)どうやらこのチャペルのお世話をしていた修道士さんのスピリットのようです。もうお役目が終わっているので、光の下に還してあげました。(そうです、以前はこんな事、怖いと思ってしていませんでした(笑))
(真ん中の床の近くにオーブが写っています。)
そして、自分が一番変わったと感じたのは、10年前だったら、絶対ぶちっと切れているような状況をスルー出来るようになった事。滞在中、観光案内所のおにいちゃんの案内がいい加減で、一時間に一本しかないバスを逃した時とか、地下鉄の駅員に「始発の時間は解らない。でも6時半から駅は開いているわよ」と言われたと時か、泊まったホテルの下がアイリッシュ•パブで午前2時近くまで五月蝿く寝れなかった時に、耳栓つけて「ホテルの概要を良くチェックしなかった私が悪い。こりゃあ、今晩は寝るの諦めるしかないな〜」と、おおらかに(?)対応出来た時など、など。ある出来事が起きた時、表面的に見たらネガティブな出来事でも、後で何故その出来事が起きたか、ポジティブな意味が解るようになった事など。バシャールが「外に現れる状況は同じでも、あなたの反応が変われば、あなたがシフトしたかどうか(周波数が変わったかどうか)解る」と言っていたのはこういう事なのかと実感しました。また、どういった環境に住みたいかという点でも、自分にとって好ましくない環境を体験した私は、もうちょっと環境に優しい場所に住みたいと思うようになりました。
今回ポルトガルに戻って来たのは、ポルトガルの「いま昔」だけでなく、自分の「いま昔」を体験する為だったような気がします。