ガイ•フォークスをかたどったお面 |
この事件は、火薬陰謀事件(Gun Power Plot)という名で知られ、その後、国家転覆に失敗したガイ•フォークスの姿をかたどった人形を燃やし国家の無事を祝う行事にまで発展しました。ちなみに当時はローマ法王の人形を燃やす人達もいたそうで、いかにプロテスタントがカトリックに対して敵意を持っていたか解ります。
この伝統は今でも引き継がれていて、毎年11月の最初の土曜日は、ガイ•フォークス•ナイト(大かがり火の夜- bon fire night)と呼ばれ、各地でかがり火が焚かれ、花火が打ち上げられます。場所によっては、大掛かりなイベントとなっており、花火と一緒に音楽が演奏されたり、屋台が出たりします。一般の人も、家の庭で花火をあげたりします。でも、プロテスタント対カトリックの血なまぐさい対立は昔ほどありませんのでご安心を。
ところで日本で花火というと夏。ところがイギリスは冬になると花火大会があるので、最初はすごく不思議で違和感がありました。イギリス人によると、夏に花火を打ち上げても、日が長いので夜遅く(11時ぐらい)まで空が明るく、花火を楽しめないというのと、長く暗い冬が始まる時に、景気付けに花火を打ち上げた方が効果的だと言う事らしいです。この辺も日本人とイギリス人の感覚の違う所ですね。
これから冬至まで日がどんどん短くなって行きます。イギリスの寒く暗〜い冬の始まりです。ガイ•フォークス•ナイトの次に大掛かりに花火が上がるのは大晦日(新年)です。
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