2012年11月21日水曜日

ポルトガル、いま昔(2)

リスボン郊外、大西洋に面したカスカイスの港
ポルトガルと言えば、魚介類の豊富さで有名ですね。魚介類のリゾット(Arroz de marisco)は、超美味しい。更に天ぷらの発祥の地と言うだけり、お魚に衣をつけて挙げるお料理も多く、ポルトガル人がスナック感覚で食べている鱈のコロッケ、海老のコロッケなど、日本人の口に絶対合います。私にとっては、イギリスにはないシーフードを食べに来たようなもの。

イギリスの環境に慣れている私が、今回気になったのが、カフェ。イギリスには、いろんなチェーン店があって、個人でやっているお店は押され気味なのに、リスボンのロッシオ地区、お隣のちょっとおしゃれなバイシャ•シアド地区で見かけたのはスターバックスのみ。それぐらい、独自のカフェ文化が根付いていて、チェーン店が入り辛い環境なのかなと思いました。伝統的なカフェには、立ち食い蕎麦屋ならぬ、立ち飲みカフェみたいな所もあり、カウンター越しにウェイターさんに飲み物を注文し、更にお菓子も食べれるという仕組み。

カフェ•オレ(所謂コーヒー牛乳ですね)は、だいたい1〜1.2ユーロ。お菓子も85セント〜1.2ユーロぐらい。物価は安いです。コーヒーは当然、イギリスのコーヒーよりこくがあっておいしい。南欧はコーヒー大国ですから、その辺は外しません。ちなみに、立ち飲み(?)カフェには、簡単なスナックもおいてあり、前出の鱈のコロッケ、海老のコロッケ、ソーセージ入りのパイなども食べれます。

今回良く食べたのがこちら、ポルトガルを代表するお菓子パステル•デ•ナタ。一個1ユーロ。中心に入っているのはカスタード•クリーム。回りのパイ生地がさくさくしてとても香ばしい。(でも、超甘いです!)

そして、日本とポルトガルを繋ぐ代表菓子、カステラの原型となったと言われているのが、こちら。ポン•デ•ロー(pão de lo)。カステラという名前は、スペインのカスティーリャ地方の名称が訛って日本に入って来たようですが、スペインにある似たようなお菓子はカステラとちょっと味が違う。確かに、ポルトガルのケーキの方が、日本のカステラの味に近いようです。ちなみにポルトガルでも、お店によってはザラメを入れる所もあるようです。
(紙の型に包んで焼いています。)
更に町を歩いていると、あの福岡の錦糸卵!が入っているお菓子を見かけました。卵で出来た細い素麺(fios de ovos)がパイ生地に包まれていました。

ポルトガルのお菓子は素朴です。それでも、イギリスのお菓子と比べたら、おいしいと思っていっぱい食べてしまいます(笑)。こんな古き良きカフェ文化が残っている所は、ポルトガルの素敵な所ですね。

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