「Becoming Picasso Paris 1901」展を観て来ました。19歳の時にスペインからパリに引っ越し、画家デビューした年の作品を集めた企画です。初期の頃のピカソの絵は、まだちょっとは写実的で、後期のキュービズムに走った後の作品と画風が違います。(と言っても同じ人物なので、どの作品にも通ずる雰囲気というものがありますが。)1901年の後半は友人(カサヘマス)の自殺を目撃した事から、鬱のような状態になり暗青色を基調とした作品を多く作っています。いずれにせよ、絵の女性が、男性に見えてしまうような、パワーのある画家だったというのは良く解りました。比較的平面的な画風なんですが、マネなんかの作品より(失礼!)、感情が伝わって来るというか。
ピカソの作品は、美術館の最上階、二部屋に所狭しと飾られていて、私が行った時は、毎月一回、夜9時まで美術館がオープンしている時だったので、仕事帰りの人でごったがえしていて、残念ながらあんまり落ち着いて観れませんでした。そんなに大きな美術館じゃないんです。。。
(この中庭は、冬期、アイススケートのリンクになります。) |
この展覧会があったのは、The Courtauld Gallery、テムズ川の河畔、サマセット•ハウスの中にあります 。もともとはチューダー時代の貴族の館だったのですが、改築され、その後、税関などの機関に使われていた時期もありますが、今は、美術館として活躍してます。ピカソ展は臨時特別展ですが、常設部門には、ヴェガス、モネ、ゴーギャン、ヴァン•ゴッホ、カンディンスキーなどの作品が展示されています。ちなみに、ここはロンドンの美術館の中で、数少ない入場が有料(6ポンド)の美術館です。でも、いい作品展示してますよ。
私が行った時には、常設展部門の一室で絵のクラスが開かれていました。ピカソの絵に出て来る道化師の衣装を来たお兄さんが、数秒毎に違うポーズを取り、生徒さん達がそれを素早くスケッチしていました。ヨーロッパ的な催しですね。
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