2013年8月14日水曜日

エミレーツ航空での空の旅(2)

私の前と隣には、イギリス人の友達家族二組が座っていました。2歳から小学校高学年ぐらいの子供5人連れです。お父さん二人が私の隣に座り、お母さん二人と一番小さい子供が私の前に座っていました。座席に着く時から、ちゃんと予約した席が貰えていたのに、「頼んだ席じゃない席を貰った!」と騒いだり、どーん座っているお父さん達とは対象に、お母さん達がコマネズミのように働いていて、なかなか落ち着きのなさそうな家族でした。


ハプニングは、最初の機内食を食べ終わった後に起きました。映画を観ていてふと気がつくと、私の隣に座っているお父さんが鼻血を出しているではありませんか!あわてて、手持ちのティッシューをあげたりして、そうこうしていいる内にスチュワーデスさんが登場。「10分たっても鼻血が止まらなければ決まりで、空港に着いたらメディカル•スタッフを呼ばねばならない」と、腕時計をにらんでいます。お父さんにはすごいプレッシャーだったのでしょうが、10分以内に鼻血が止まり、スチュワーデスさんは退散。一息ついたその後に、今度はその隣に座っていたもう一人のお父さんの意識がなくなり、酸素ボンベと血圧計を持って、今度はきちんと救命の訓練を受けたスチュワードさんが登場!具合の悪くなったお父さんの隣に座らなければならないので、私ともう一人のお父さんは席を譲り通路に立つ羽目に。

鼻血を出した後元気になったお父さんとおしゃべりすると「最新型の飛行機なのに機内の空気が悪い」(でも具合が悪くなっているのはあなた達だけ•••)離陸してからお酒をよく飲んでいたのが目についたので、飛行機には乗り馴れているのかと聞くと、「ビジネスクラスでよく飛んでいる。これは仕事のストレスのせいだ!毎日ストレスばっかりなんだ」。なんでも二人とも金融関係に勤めている方々のようで、イギリスの金融業界の状況が悪いというニュースは耳に入っていたので、なんとなく納得のいく答えでした。

子供達も心配して「私のパパ平気?」と、聞いてくるので、(この時ばかりはセラピストの経験が役に立つ)子供のなだめ役を暫く勤め、意識不明になりかけていたお父さんも意識が回復し、スチュワードさんも医療機器を片付けて、私と鼻血の出たお父さんも元の席に座り、さあ、ちょっと一眠りしようかな、と思った矢先、今度は、お母さんの一人が「息が出来ない•••!!」

同じスチュワードさんが酸素ボンベを持って登場。お母さんの介護にあたります。見た感じ、心理的なものから来たような呼吸困難でしたが、お母さんは着陸するまでずっと具合が悪いそうで、折角のホリディなのに残念なスタートになってしまったようです。関心したのは子供達。結構しっかりした子供達で、両親が具合悪くなっても、殆ど泣く事なし。

金融業界、お仕事するのはいいけど、ハイ•リスク、ハイ•リターンだなと思ってしまいました。ロンドンのシティ(金融街)で、ストレスから麻薬に走る人も多いようですし、結局、医療費や保険代が結構かかりそう。。。具合の悪くなったお父さんがまっさきに口にしたのが「保険会社に連絡しなければならないのか?」でした。


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