相模湾上空から観た夜景 |
日本からの帰路はスムーズ。エコノミーなのに、座席の間隔が広く、おまけに隣には誰も座っていなかったので、あんなによく眠れたフライトは初めてです。さて、行きの飛行機のルートは、ドバイ→パキスタン(ペシャワール)→カザフスタン(アルマティ)→中国→日本海→能登半島→成田というルートでしたが、帰りの飛行機は、成田を発った後、相模湾→駿河湾→名古屋→大阪→瀬戸内海→日本海→中国(この辺で寝てしまったのでアバウト)→バングラデシュ(ベンガル湾)→インド→アラビア海→ドバイ。
ドバイの夜景 |
ドバイに着いたのは朝の3時。ロンドン発の飛行機は、朝8時発。5時間ほど待ち時間がありましたが、早朝なのと、眠たかったので、空港で大人しく過ごす事にしました。空港には、寝椅子があります。そこで横になって寝ようとすると、「アッラーアクバル〜」そうです。朝のお祈りが始まる時間でした。空港にもモスクがあって、スピーカーから大音響でアナウンスするので、寝れません。。。
イラク |
着いたのが早朝だったので、静かだった空港のターミナルも、飛行機が出発する時間には搭乗客でごった返していました。ちなみに空港のお店は24時間開いているそうです。ロンドン行きの飛行機の搭乗もスムーズ。飛行ルートは、ペルシャ湾と飛び越え、なんとイラク上空を通過しました。民間機が飛んでも大丈夫になったのですね。バスラのあたりから入り、バグダッドそして北部へ抜ける航路。飛行機に搭載されたカメラからの映像を見ても、砂漠、砂漠、砂漠ばかり。緑が少ない。石油以外の資源が乏しそうで、サダム•フセインはかなり焦っていたのではないかと思いました。
そして、飛行機はトルコ東部に入ります。こちらは「クルディスタン」の一部。(もちろんトルコ政府もイラン政府もイラク政府も、そんな国認めていませんが)この辺は、山また山。クルド人が山岳民族だと言うのがよくわかります。以前、イギリスで難民申請をしたクルド人の子達と仕事をしていた時、悲惨な山越えの話を聞いたのを思い出しました。イラクやイランを陸路でなんとか出れても、トルコ当局が目を光らせているので、安全ではありません。国境なんて勝手に引かれたものが多く、もともと住んでいる人たちにとってはいい迷惑です。そのおかげで、コミュニティが分断されてしまうのですから。そして、同じ民族なのに言葉も習慣も変わって来てしまいます。
飛行機はトルコを抜け、黒海上空を飛び、ルーマニアに入りアルプスを越え、ロンドンに無事到着しました。南回りと馬鹿にしていたけれど、結構おもしろい旅となりました。
黒海上空 |
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