2013年5月10日金曜日

健康診断


NHS(国民医療サービス)の方から、再三催促が来たので、健康診断に行って来ました。国が行っている健康診断なので無料です。年齢が高くなって来ると発病する確率が高い心臓病などの成人病予防が目的だそうです。

まず、保健所か、かかりつけのお医者さんで血液検査。結果が出るのが二週間後なので、二週間後にかかりつけのお医者さんに予約を入れます。でも、実際に対応するのは看護婦さん。(イギリスのお医者さんは忙しくて、重病患者でもない限り、そんな定期検診なんてやっていられません。)当日は、身長、体重、ウエスト回り(?)、脈、血圧を測定。そして血液検査の結果教えてくれて、普段の生活態度についての質問があります。

その質問は、誰が考えたのか知らないけど、恐らく全国共通の質問で、週に何回、どれくら運動をしますか、とか家事はどれくらいしますか、お酒はどれくらい飲みますか、タバコは吸いますか、と言った画一的な質問。イギリスらしいなと思ったのは「庭いじりは週に何回、どれくらいしますか?」。ロンドンのような大都市で、自分の庭がある人そんなにいない•••。あと、冬が長いので、冬に庭いじる人もそんなに多くない。。。「自転車にはどれくらい乗りますか?」というのにも、思わず、「あの〜ロンドンみたいな交通量が多くて、運転の荒い人達が多い所で、自転車になんか乗りたくありませんよ。先週、オランダ人の友人が自転車持ってロンドンに遊びに来たんですが、オランダのように自転車専用通行帯が完備している所に慣れいる人達には、ロンドンで自転車に乗るのは酷な体験だったようで、かなり怒っていましたよ」って言ってしまいました。(実話)

それにしても、個人個人で、持っている遺伝子も(イギリス人、アジア人、アフリカ人、とか色んな人種がいますから•••)、生活態度も、食生活も違うのに、PCに情報を入れると、あなたの今後五年間の心臓病発病の確率は、○○%です、って言えるものなのかなぁ。。。もちろん、目安でしかないし、今は大丈夫でも、食生活や生活態度が変われば、大丈夫でなくなるだろうし。。。

思ったのは、後になって患者から「あの時なんで言ってくれなかったんだ」って、責任を取らされるのが嫌だから、こういう事をしているんのではないかという事。イギリスで仕事をしていると、アメリカ化して来ているせいか、責任のなすり付け合いになる事が多いのにはびっくりします。まあ、病人が多いと国の負担も大きいというのもあるのでしょうが。自分の健康なんだから、皆がそれぞれ責任もって生活していれば、こんな事にはならないのでは、と思ってしまいます。

最後に笑えたのは、看護婦さんが、コンピュータの人種の項目で「日本人」と入れようとして、人種のリストがアルファベット順にもなっていなかった事。この国にいると「中国人、他」になる事が多いのですが、今回、「日本人」って単独のカテゴリーはありました。でも、ずっと下の方で、看護婦さんが、画面をかなりスクロールしてやっと出て来ました。こういう所でも時間の無駄が多い。この辺のアバウトさもイギリス。やっぱりどっか抜けているのね(笑)。

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