日本にいる友人達から、モン•サン•ミシェルに行ったらオムレツ食べて来てね、と言われました。ツアーにもオムレツのランチ別料金で予約可、とあり、ガイドさんもその事に触れていたので、最初は興味を持っていなかった友人もそこまで言うなら一度食べてみたいとなり、かの有名な、「ラ•メール•プラール」(プラールお母さん)のレストランに入ってみる事に。もともとは、巡礼者に出していたお料理だそうです。
それ程お腹が空いていなかった二人は、オムレツ一皿頼んで二人で分ければいいやと思っていたのですが、「マダム、お一人で一皿、お願いします」と言われました。メニューを見ると、オムレツ二種類しかなく(昔ながらのオムレツとリンゴの入ったオムレツ。サラダ付き)、それにデザートがついて、30ユーロ(!!!)。まあ、旅の良い思い出にと二人して、にっこり微笑んで注文。そうよね、天下のモン•サン•ミッシェルのお店だもん。
ところが出て来たオムレツを見て、ぎょっ。二人の顔から微笑みが瞬時に消えました。え?なんか、スフレ(ムース)みたい。。。でろんと外に出た部分はチーズではなく、泡あわ。。。。一口、口に入れてみると、本当に泡を食べているようで、まったく歯ごたえがなく、卵の味も殆どしなく、しかも、炭火ならぬ、薪の味ばかりして、これが皆がおいしいというオムレツ!?と絶句。付け合わせのサラダの方がよっぽどおいしく感じられ、私は食べ物は残したくないので、鼻をつまんで食べたけど、一緒にいた友人は、これ以上食べれないと残していました。(汗)
次に出て来たデザート(バターたっぷりのタルト生地の上に甘く煮たリンゴのコンポートがのっているもの)がおいしかったのが、ちょっと救いかも。有名人が訪れる店なんだけど、どういう事!?確かに、きっと、昔の巡礼者はお腹が空いていただろし、新鮮な卵も貴重だったので、なんでもおいしく感じられたのだろうけど、今は、人の味覚も変わって来ているし、いつまでも昔の味にしがみつくのもどうかなと思ってしまいました。
モン•サン•ミッシェルの中で過ごしたのは3時間半ちょっと。ゆっくりお土産物屋さんを見る時間がありませんでしたが(あんまり見たいとも思わなかったのですが)、一目惚れで買ってしまったものがあります。フランスでやっとイルカに巡り会えました!ケルトの(或はケルト以前から伝わる?)トリスケル(トリスケリオン)というシンボルが入ったイルカのペンダント!しかも最後の一個だったので、ご縁だったのでしょう。
モン•サン•ミッシェルを去る前に一つやりたい事がありました。私は最近、海へ行くと、必ず愛と感謝の気持ちを込めてローズ•クォーツのタンブルを一個、海に落として来るようにしています。でも、今回は引き潮だし、時間がないので無理かなと思って早足で歩いていたら、ガイドさんとばったり出会い「海を見たいならこっちよ」と、行き方を教えてくれました。案の定引き潮であまり海水は残っていなかったのですが、粘土状の砂の上をがんばって歩いて、ローズクォーツを置いて来ました。天使に助けられたのかな。(笑)
オムレツは抜きにして、モン•サン•ミッシェルお勧めです。
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