米国映画クラウド•アトラスが遂にイギリスでも2月下旬から公開され、今日やっと観て来ました。予告編を観た時から、なんとハリウッドが輪廻転生と永遠の魂がテーマの作品を作ったというので、とても興味がありました。出ている俳優さん達もとても良い俳優さん達ばかり。
マトリックス•シリーズを作ったウォシャウスキー兄弟の作品なんですが、こちらお兄さんの方が、マトリックス•シリーズを作った後に性転換していて、今回、名前も「ラナ•ウォシャウスキー」になっています。試写会となったトロント国際映画祭の記者会見で彼女(?)のカミング•アウトする過程が、今回の映画に影響があったのではという質問が出ていました。ま、輪廻の話をすると、魂に性別はなく、男性にも女性にも生まれ変わる事が出来るので、前世の記憶を引きずっている人も多いのかもしれません。(「全ては繋がっている」というのが今回の映画のテーマの一つでもあります。)
まだ観ていない方の為にストーリーの詳細抜きで感想を述べると、いろんな時代の話が交錯していて、時間の概念が直線的(リニア)でなく、同時に存在する(時間の概念がなくなる)ような作りが革新的でした。脚本書いた人すごいと思います。また、今まで信じていたものが実は、人間が勝手に作り上げた幻想であり、真実とはかけ離れているというメッセージも強く残りました。(映画を観ながら、マグダラのマリアの話を思い出していました。)あと、やっぱり特殊メーク。どの俳優さんがやっているのか解らない時がありました。(ヒュー•グラントは、私生活でも「Fxxk Off!」というのが口癖で有名なんですが、彼が演じたキャラの一つでも同じ台詞をはいていたので、ばればれ。会場からはくすくす笑いが(笑)。)
結構暴力的なシーンも出て来ます。アメリカ人の友人の一人は、それが嫌でこの映画観ないと言っていました。映画アバターの時も思ったのですが、それ程高度な技術と知識を持つ人達があそこまで醜い殺し合いする必要あるのかしら。簡単にやっつける方法あるだろうに。それはやっぱり、映画を売るためにドラマチックなストーリーにしなければならないハリウッドだから?(クラウド•アトラスはアバターのように単純に善と悪に分かれた映画ではありませんが。)
ま、2時間半と長丁場の映画でしたが、お手洗いに行くのをがまんして(笑)観たかいがありました。まだまだ世界中の一般の人がこの手のテーマを受け入れるのは難しいかもしれないけれど、私にとっては音楽も美しく、見終わった後にともても満足感の残る映画でした。また機会があったら観てみたいと思います。
ちなみに、今日映画を観に行ったのは、ロンドン中心部にあるレスター•スクエア。ここは、地元民がシアター•ランドと呼ぶ劇場街にあります。(隣は中華街)よく新作映画の試写会で俳優さん達が赤いカーペットの上を歩いている映像はここの映画館の前です。ロンドンに来た事のない方の為に写真をお見せしますね。
こちらが今回クラウド•アトラスを観た映画館(エンパイア)。
座席が30席程のミニ•シアターでの上映でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿