先週末、ロンドン中心部にあるチェアリング•クロス駅の向かい側の広場で、モーリス•ダンスを目撃した。え?こんな所に、モーリス•ダンサーがいる!?
私がイギリスで働き始めた時、イギリス人の同僚に「イングランドらしい伝統芸能を見たいでしょ」と言って連れて行かれたのが、ロンドン近郊の田舎で行われたモーリス•ダンスだった。正確には、彼女はウェールズ人なのだが、彼女のイングランド人の旦那さんがモーリス•ダンサーで、定期的に各地で開催される集いに参加しているので見に来ないか、という事だった。
モーリス•ダンスは、イングランドのフォーク•ダンスと言われていて、起源は15世紀頃。一般大衆が始め、全国に浸透したそう。(モーリスという名前の起源については、いろいろな説があるようです。)ダンサーは、生演奏の音楽に合わせ棒や剣、ハンカチなどを持って、グループで踊る。男性同士だけでなく、女性同士、また男女混合の踊りもあり、踊り終わると近くのパブで楽しく一杯(いや、二杯、三杯?)、というのがパターン。当のイギリス人の間では、真剣に取り組む人達がいるかと思えば、「あんなださいダンス」という意見も出ている。伝統芸能に対する見方はどこの国でも一緒!?
(何故、キルトを履いた男性がいるのかは不明。) |
地方毎にグループがあり、彼らが着ているチョッキの後ろには、通常その地方を代表するシンボルが描かれている。今まで見た中で、一番印象に残ったのは、チェシャー州から来たチーム。彼らのチョッキのシンボルは、不思議の国のアリスに出て来る、チェシャ猫だった。そう、あの、にやーっと笑った猫の顔である。その時、とってもイギリスだ!!と思った。ちなみにチェシャーはチーズの産地でも有名なのだが、日本人にはやっぱりチェシャ猫の方が有名なんですね。(笑)
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