2012年5月27日日曜日

ユーロビジョン•ソング•コンテスト2012



土曜日の夜、ユーロビジョン•ソング•コンテストが放映された。1956年に始まったこのコンテスト、その後、東欧諸国、イスラエル、トルコなどが続々と登場し、現在は43カ国が参加している。予選で26カ国まで振り落とされ、前年の優勝者の国が開催国となる。という事で、今年はアゼルバイジャンの首都バクーで開催された。


毎年毎年観ていた時期もあったが、ここ数年、英語で歌う国が多くなって、どこの国の音楽を聞いても似たり寄ったりでつまらなくなってしまい、あまり真剣に観ていなかった。が、今年は違う。ロシア代表のおばあちゃんグループを観たくて、観てしまった。最高年齢は76歳のバブシュカ(おばちゃん)軍団。アナスタシアの本(The Ringing Cedars of Russiaシリーズ-日本ではまだ翻訳本が出版されていません。)を読んでから、ロシアで起きている変化に注目しているせいもある。

プロの振り付け師が付いて、綺麗な衣装を着て真剣に歌っている若者達より、ロシアのおばあちゃん達の方が、楽しそうでかわいかった!老人パワーを見せつけられた気がする。残念ながら優勝出来なかったが、本番での彼女達のパフォーマンスはこちら。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=BgUstrmJzyc


今回、私はギリシャ系キプロス人の友人宅でこの中継を観ていた。同郷の友人も来ていて「スペインは今回優勝したくないだろう。優勝したって経済がガタガタで、来年開催するお金がないからな。」「ギリシャが優勝したら、またお金を借りまくって意地でも来年開催するぞ。それで借金は踏み倒す。あはは。」なんて発言も出ていた。(汗)


優勝国は参加国の視聴者による電話投票で決まるのだが、同じヨーロッパと言えども、地域毎にまとまっていて(言語や宗派がベースになっているようだが)、例えば、ギリシャとキプロスはお互いに最高得点をあげあう。また、ギリシャはアルバニア系の住民が多いので、隣国アルバニアにも高い点をあげる。東欧諸国も共通の文化と歴史を持つという意識が強いようで、連帯して点を出し合う傾向にある。

ちなみ2012年の優勝国は、スウェーデン。私の目にはケイト•ブッシュ的な演出のように映ったが、才能と振り付けとオリジナリティはケイト•ブッシュの足下にも及ばず。なんでスウェーデンが優勝しちゃったの?という事で、来年、またユーロビジョンを観るかどうかは疑問である。

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