フランスの画家マネ(モネではありません)が描いた肖像画を集めた特別展が、ロイヤル•アカデミー•オブ•アーツで開催されています。この人も現役の時はあまり売れず、裕福な家庭の出身だったので生活に困る事はなかったようですが、51歳で亡くなられています。
絵が平面的であまり好みの画風ではないのですが、一緒にお昼を食べる約束をした友人に誘われたので、生で見るとまた違うのかなと思い、行ってみました。かなりの数の肖像画が、作成された年代毎ではなく、テーマ毎に展示されています。案の定(マネ•ファンには申し訳ないのですが)途中で退屈してしまい、早々退場。(10年前だったら、感激していたかなぁ•••?)
今週はイギリスの学校の中休みなのですが、会場に来ている人達を観察していたら、流石にマネ展を見に来ているのは、ご高齢のフォーマルなお洋服の方が多く、テート•モダンなどに来ている方達と対照的でした。展示場の壁の色が暗く重鎮な雰囲気で、ロイヤル•アカデミー•オブ•アーツという場所も権威的な印象が強いので、そう言った場所柄を反映しているようにも感じてしまいました。
ロイヤル•アカデミー•オブ•アーツは1768年に国王ジョージ三世によって設立されています。だから王立(ロイヤル)なんですね。(現在はチャリティ団体となっています。)過去には英国絵画を代表するゲインズボロ、ターナー、コンスタブルなど、現在はトレイシー•アミン、デイヴィッド•ホックニーなどがメンバーです。夏の展覧会(Summer Exhibition)は、誰でも応募出来、無名のアーティスト達の登竜門みたいになっています。
イギリスの美術館と博物館は、サッチャー政権の時はどこも有料だったそうです。その後、国からの援助金が下りるようになり、無料の所が殆どになりましたが、こういった臨時特別展は有料になります。ただし、それぞれの美術館の会員になると、無料になり何回も入れるのですが、誘ってくれた友人曰く、ロイヤル•アカデミーの年会費は他の美術館に比べ高めだそうで、彼女も今回、会員の友人のカードを借りて、私はその会員のゲストとして無料で入場させてもらいました。年に一、二回ぐらいしかロイヤル•アカデミーに行かないなら、多分、会員とお友達になってカードを借りるのが一番効率的でしょうね。物価の高いロンドン生活の奥の手です(笑)。
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