2013年3月8日金曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(3)

グラストンベリーは、パワースポットや遺跡の町だけではないのです。イギリス人でグラストンベリーと言うと、ぎょっとする人がいます。所謂ニューエイジ&ヒッピー系で麻薬とかやってしまう怪しい人達が集まっている町というイメージも強いんですね。確かに、黒魔術とか怪しげな東洋のカルトとかと結びつける人も多く、世捨て人や、浮世離れした人みたいなイメージが根強かったようで•••。最後に、いかにグラストンベリーの町が魑魅魍魎としているか(笑)、町中をご紹介します。


目抜き通りとなるHigh Streetはそれ程長くないのですが(端から端まで歩いてもせいぜい7、8分ぐらい)、そこに所狭しとパワーストーン屋さん、ニューエイジ系の本屋さん、ナチュラル志向(ヨガ系)の洋服屋さん、山羊の骨などを飾ったゴシック系のお店、色んな宗教とネイティブ•アメリカンがごっちゃになったようなお店(それがニューエイジ???)が、普通のスーパーマーケットとか靴屋さんと一緒に並んでいるのです。

昔ながらのティー•ルームが浮いてしまう雰囲気(笑)。
こちらは私がお昼を食べた
ベジタリアン•カフェ。
ざっと見渡して、やっぱりイギリスなのでパワーストーンと魔法使い、妖精(グリーン•マン)、ケルト(古代文明)系のテーマの所が殆どです。でも、雰囲気はアメリカのセドナとかボルダーとかに通じるものがあります。なんでもありって事なのかな?パワーストーンも、石の好みは西洋人と東洋人とはまたちょっと違うようで、日本のお店の方が手に入る石の種類は多いと思います。ただ、値段はこちらの方が安め。あ、ニューエイジ系の人が好きなイルカはあまり見かけませんでした。水は回りにいっぱいあるけど、水(泉)の精で海の精という雰囲気ではないんですよね。
普通の家のドアにあったタツノオトシゴも
ケルトっぽい顔をしている?

そう言えば、今回は見かけなかったけど、前回来た時は、チャリス•ウェルの近くの泉の所で、絵に描いたような飲んだくれのヒッピー風の中年〜老年グループがいました。色んな生き方があるんだなぁと思った事を覚えています。確かに普通のカフェなどの公の場で、堂々とアセンションとか、占星術の話とか、天使やアセンデット•マスター、エナジーがどうのこうの、なんて会話が出来るのはグラストンベリーだからこそ。ただ、グラストンベリーに住んでいた事のある友人によると、ここのコミュニティーはニューエイジ系の人達(新参者)と、そう言ったものはまったく否定する「保守派」の人達にまっぷたつに別れてしまっているそうで、「そんなに嫌なら引っ越せばいいのに、そういう場所にずっと住み続けているのよ。」と友人は言っていました。彼女もちょっとした確執を経験したようです。

今回の訪問は2月下旬で、気温はまだまだ低かったけれど、春の訪れは感じられ、修道院跡の庭には水仙の花が咲き誇っていました。そして、放牧の季節が始まっていて、トールの丘には羊達がいっぱい。頂上でも、草を一生懸命食べている羊がいました。この時期は出産のシーズンでもあり、牧草地の横を歩いていると、よちよち歩きをしている子羊と目が合う事数回。子羊を見るとイースターまであとちょっと思ってしまいます。やっぱりヨーロッパはキリスト教を中心に回っているんだなぁ•••。


いつもならパワーストーン買いだめしてしまうのだけど、今回欲しいと思って買ったのは一個だけ。エッグ•ストーンの所にいた時、頭の中を過ったジラソル•クォーツ。タンブルだけど卵型っぽいのものがありました。グラストンベリーの良い思い出になりそうです。

2013年3月6日水曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(2)


初めてグラストンベリーを訪れた時は知らなかったのですが、グラストンベリーに住んでいた事がある友人から、男性性のレイラインと女性性のレイラインが交わる場所があると聞きました。で、今回バスを降りると真っ先にむかったのがこちら、グラストンベリー修道院跡。(バス停の真ん前にあります。)


キリスト教徒に改宗したサクソン人達が7世紀にサマーセット県を征服し、その頃にこの場所に教会が建てられたのが修道院の始まりのようです。今は殆ど建物が残っていませんが、復元図を見ただけでも、かなり大きな規模のベネディクト派の修道院だったのが解ります。特に、修道士達だけでなく、巡礼者、恵まれない人達の為の食事をこしらえていた厨房の建物は保存状態が良く、中に入るとその当時の様子が目に浮かびました。敷地内には、菜園、果樹園があり、家畜も飼っていたようで、りっぱにコミュニティーとして機能していたようです。


厨房の建物
ここのもう一つの有名なポイントは、伝説のアーサー王と王妃グネヴィアのもの”らしき”遺体が並んで埋葬されていたという事。アーサー王に関しては、しっかりした記録が残ってないので、その後いろんな人達によって脚色されてしまっている部分がかなり大きいようですが、私が敷地内立って、修道士の人達以外に一番に感じたのはこの二人のエナジー。私はずっと、アーサー王はフランスのシャルルマーニュのような知的で議論好き、女好きの豪快なキャラだと思っていたのですが、ここで感じたのはフェア•プレーを重んじ女性を守る「騎士道」的なキャラ。(伝説の通りですね(笑)。)そして実際は王と王妃の結びつきが強かったような印象を受けました。後で良く考えたら、あそこは、男性性のレイラインと女性性のレイラインが交わる場所でもあるので、この二人のイメージが出て来たのも納得出来ます。



気がつくと、イギリスやヨーロッパでは教会の建っている場所は、昔からのパワースポットという場所が多く、一つはキリスト教化される過程で異教徒の慣習(パワー)を封じ込める意味もあったのでしょうが、長い目で見れば教会の建物が建っていれば、パワースポットである事が忘れ去られる事がなく、その場所を守る(隠す?)ような役割も果たしているのではないかと思ってしまいました。実際、グラストンベリー修道院の建物はクロムウェルの宗教改革の時に壊されてしまっていても、今現在、敷地はとても良い状態で管理されています。また一説によると、グラストンベリーの僧院は南ウェールズのティンターンの僧院(こちらもベネディクト派)とともに、キリスト教の神秘主義派と関わりが深かったとか。
敷地内には愛らしいスノードロップの花が
さて、次の目的地は「エッグ•ストーン」。以前、ネットでグラストンベリーの事を検索していたら出て来ました。妙に気になる。でも、どの英語のサイトを見てもトールの丘の南側としか書いておらず、具体的な場所が明かされていないのです(秘密だそうです。)。グラストンベリーに住んでいた事のある友人も「行った事あるけど、昔の事だから良く覚えていないわ。ごめん」むむむ•••。取り敢えず、観光案内所で聞いてみたら、驚いた事に「そんな石、知らない」というお返事が。やっぱり秘密の石?で、隣のお店がミステリー•ツアーをやっているのでそこで聞いてみたらと言われたのでトライ。

赤毛で妖精のような風貌のお店のおねえさんは、あっけらかんと「知っているわよ。」と地図で行き方を示してくれました。でも、結構アバウトな説明。ちゃんとした「道」ではなく標識の出ていない「小道」を歩いて行かねばならないよう。やっぱり、知る人ぞ知るタイプの石らしく「どうしてこの石の事知ったのか」と聞かれたので、いきさつを説明して、どういう石なのか聞いてみると「多産、肥沃(fertility)といった意味があるの。特にイースターの頃は、妊娠したい女性が訪れる場所なのよ。」ありゃ、それは私と関係ない(筈)。エッグ•ストーンって妖精がらみの石じゃなかったの!?
確かに道らしき道はありません。
取り敢えずトールの東側の入り口まで行って、そこから左手にある果樹園と書かれた標識の方の道に進みます。するといきなり獣道のような小道が4本ぐらい分かれて出現。どの方向に行けばいいの?なんどか木立の間の獣道(?)を行ったり来たり、上がったり下がったりして、石が見つからず四苦八苦(涙)。散歩している地元の人に二人程会い、エッグ•ストーンの場所を聞いてみるけど、知らないというお返事。私は石と会えない運命なのかしら。第三の目を使って位置を探ってみると、右手前方だけど、もうちょっと高い所にある映像が見えて来ました。目をこらすと、その方向の、更に2、3段高い所にある茂みが怪しい。これは自分の感覚を信じるしかない。やっと石が見える場所まで辿り着いた時は、やった!妖精のテストをパスしたぞ!みたいに興奮してしまいました(笑)。これがエッグ•ストーンです。
石を囲む木立には、訪れた人が色とりどりのリボンやスカーフなどを巻き付けてあるので、近づけば見落とす事はない思います。トールの南南西の方角、丘の斜面の真ん中よりちょっと上ぐらいの高さというのが正確な位置でしょうか。斜面は急で、雨など降ると草が湿って、ぬかるんだりして滑り易くなると思うので、ハイ•ヒールはお勧め出来ません。あと、この時期から放牧が始まって、羊ちゃん達がいっぱい歩いているので、羊の糞にはご用心を。
さて、このエッグ•ストーン、川(或は海?)に洗われ自然に丸くなったような形をしています。多分石灰岩?心ない人が名前のイニシャルなど掘ってしまっていましたが、触ってみるとトールのおへその部分にある石というイメージが湧いて来ました。所謂「腹」の部分(第二チャクラ)ですね。まさに卵があるべき場所。トールの丘のこの位置に座っているのも意味があるのでしょう。大地と繋がっているのはもちろんの事、創造のエナジーを持った石だと解りました。石と大地に感謝のお祈りを捧げると、自然と叶えたい夢や希望などが口から出て来ました。

ロンドンに戻ってから日本語でネット検索したら、この場所を訪れた日本の方のブログに、エッグ•ストーンは「触れた者の願いを叶える石」とありました。なんだ、だったらもうちょっとお願いして来るんだった(笑)(←欲張り)。みんな、様々な思いを抱えて、あの場所を訪れるのでしょうね。確かに色んな人の念を感じる場所でもありました。


気がついたら、男性性と女性性のエナジーの場所→二つのエナジーが交わる場所→卵がある場所の順で訪れていて、私のグラストンベリー巡礼(?)が完結したようです。さて、「卵」が孵るのはいつの事かな。そしてどんな「子供」が生まれて来るのでしょうか(^ ^)。

2013年3月4日月曜日

アバロンの島へ•••(グラストンベリー再訪)(1)

今回、バースの友人の所に滞在したついでにグラストンベリーにも足を延ばして来ました。一昨年、ブリストル経由でグラストンベリーに行っていて、昨年の秋頃にもう一度グラストンベリーを訪れよ、というようなメッセージが大宇宙の方から来ていたのですが、ロンドンからだと車がないと行き辛く、一緒に行く予定だった別の友人となかなかタイミングが合わず、引き延ばしになっていました。今回グラストンベリー再訪が叶ったのも、やっぱり意味があるのでしょう。

バースの友人がブリストルで仕事をしているので、朝、彼女の車でブリストルのバス•ステーションまで連れていってもらい、そこから前回と同じルート、376番のバスに乗り、田園地帯のうねうね道を走り、ウェルズ(Wells)という町経由でグラストンベリーに向かいました。ちなみにバス代は、一日乗車券を買って7ポンド。バスは、一時間20分程でグラストンベリーのメイン•ストリートに到着します。

グラストンベリーと言うと、最近なら6月に行われるロック•フェスティバル(実際は町から9.6km離れた場所が会場になっています)、歴史を知っている人なら、映画にもなった魔法の国イギリスのアーサー王の伝説を思い出す人が多いのではないでしょうか。スピ系の人達の間では、すごく有名な場所です。なかなか見る物がいっぱいあるので、前回行った時のエピソードも交え、グラストンベリーを紹介して行きます。(大きな町ではないので、がんばれば一日で回れると思いますが、お天気にも左右される事が多いので、出来れば、日が長くなる春分の日以降に訪れるのをお勧めします。)

まず、必ず皆さんが押さえる場所が、丘の上にあるトール(Tor)。グラストンベリーの町のシンボルです。丘は158メートルほどの高さなのですが、側面が結構傾斜の激しい段なっていて日本の古墳のように見えます。実際に段の部分を歩いて行くと迷路のように感じ、昔の人は、こうやって瞑想しながら頂上に向かって登って行ったのではないかと思ってしまいました。丘には東側と西側からまっすぐ頂上に続く道が作られていて、簡単にアクセス出来ます。


塔に天井は無く、空が見えます。
頂上に聖ミカエルにちなんだ教会の塔が建ち、大天使ミカエルのレイラインが走っていると言われ、実際に感じるのもものすごく力強い根底から揺るがすような男性性のエナジーです。ミカエルのエナジーも入っているのでしょうが、もともと地球自身が持つ男性性のエナジーという感じ。また、ここはポータルがあり、他の次元と繋がっています。(この辺で良くUFOが見えたり、妖精や幽霊?が見えたりするというのも、このせいでしょうか。)ちなみに、中世、処刑場として使われた事があるようで、ストーンヘンジなんかもそうですが、聖域とは言え、色々なエナジーが入り交じった場所のようです。

(参考写真。他の方のサイトから)
そして伝説の「アバロンの島」はこの丘ではないか言われています。(ブライアン•フェリーの歌を思い出している方もいるのでは?)アバロン島は、魔法使いモルガン•ル•フェイが住む島。(思いっきりケルトの世界ですね!)戦いで傷ついたアーサー王が傷を癒しに訪れた場所、また彼が使った魔法の剣エクスカリバーが作られた場所と言われています。グラストンベリーのあるサマーセット県は2千年前は海でした。海が引いた後も湿地帯のままで、実際現在でも水が湧き出る泉が至る所にあり、今でこそ、オランダのように浸水を防ぐ為の堤防が作られて守られていますが、昔は冬期になると水浸しになっていたそうです。つまり、トールの丘が孤立した島になってしまうんですね。また、丘はある程度高さがあるので、曇った日に別の高い場所から見ると、雲海の上に塔が見え、別の意味で島となる事があるようです。(一度見てみたい!)

トールが男性性のエナジーなら、その麓にあるチャリス•ウェル(Chalice Well)ガーデンは、女性性のレイライン(聖母マリアのライン)が走っている場所と言われています。こちらは、前回グラストンベリーを訪れた時に訪問しました。

名前Chalice(聖杯)Well(井戸)の由来は、お水に赤みがかかっているので、アリマタヤのヨゼフがキリストの遺体引き取り埋めた時、あるいは最後の晩餐で使った杯を洗った時に、キリストの血が地面から沸き出したというストーリーにちなんで付けられたようです。常に同じ水温の酸化鉄を含む水脈が真下を走っており、そこを水源とする水が休む事なくこんこんと湧き出ていて、庭園を訪れた人はこのお水を飲む事が出来ます。飲んだら、かなり「鉄」臭かったです(笑)。あんまり沢山は飲めないかも•••。
一歩庭園の中に入ると、静寂な空間が。(私が行った時は、それほど観光客がいませんでした。)庭の木や花は一つ一つ丁寧に手入れされていて、調和が保たれており、ひっそりと木陰に置かれているベンチなどに座って、水音を聞きながら読書したり瞑想したりするのには最適な場所です。トールが「動」(陽)ならこちらは「静」(陰)で対照的。とても優しい女性性のエナジーです。井戸の蓋にあるシンボル、重なった二つの円(ヴェシカ•パイシーズ)は神聖世界と物質世界、内なる世界と外の世界が交わる場所(円が重なる部分。ヴェシカ•パイシーズはラテン語で魚の膀胱という意味です。)を表しています。チャリス•ウェルは何世紀にも渡り、神聖なる女性性の場所として巡礼者が後を絶たず、2001年にはワールド•ピース•ガーデンに指定されています。

お水が鉄の成分で赤っぽいのが解りますか。

2013年3月2日土曜日

イギリス水上生活

イギリス南西部、バースの近くに住む、暫く会っていないフランス人の友人に会いに行って来ました。彼女は、新しいパートナーと船の家で暮らしています。イギリスは、産業革命の時に運河網が発達し、現在は荷を運ぶ為という言うより、ライフスタイルとして水上生活している人、また船を所有し、休みの時に船でゆったりとイギリスを巡る人などが、運河を使っています。ボートが行き来するのは見た事あるし、日本の屋形船の感覚で船でのパーティに参加した事はあるのですが、実際に人が住んでいるボートには泊まった事がない!一体どんなんだろうと思い、ワクワクしながらお邪魔して来ました。


ボートは基本的に運河の形と幅に合わせて、細長い形をしています。正面に見えるのが入り口。とても小さいのでかがんで後ろ向きに入ります。階段が数段あって下りるので、床の位置は水面より低いです。入ってすぐがリビングのスペース。その後ろがキッチン。リビングには、薪と石炭を使う、ストーブが。リビングにあるソファは、簡易ベッドになります。

キッチンの後ろにお手洗いとシャワー。そしてカップルの寝室と続きます。お水は、船に付いているタンクの水から供給。タンクの水が無くなったら水汲み場から補充。お手洗いの水を流す時も、あんまり一気にボタンを押すと、水が横に飛び出してしまうので、節約モード。排泄物は排泄物用のタンクに溜まり、これもいっぱいになったら捨てに行きます。運河には流れでません。普通の船の構造と一緒ですね。電気も電圧が低いので、普通の電化製品は使えないそうで、友人の船には、洗濯機とかヘアドライヤーなどはないそうです。そう言う意味では、不便と言えば不便だけど、かなりエコです。インターネットのアクセスはありました。それと、決まりで、3週間に一度は船を別の場所に動かさなければいけないとか。うーん、ボヘミアンですねぇ。(友人はもともとそう言う要素のある人です(笑)。)ただ、友人曰く、夏は運河の横の歩道を散歩している人達や釣り人で賑わうため、結構落ち着かないとか。

確かに、陸上の生活に比べれば不便な点はありますが、水辺と言う事でとても自然に近く、夜は星がよく見えるし、フクロウの鳴き声が聞こえたり、明け方雁が鳴く声で目が覚めたり、都会の暮らしに比べ、とても安心出来る所も多いです。目線が水鳥と一緒というのもいいですね。水辺なので湿気は多かったですが、ストーブの火に天然の暖かさがあって、良かったです。海と違い、波がないので揺れる事はなく、船酔いにはなりませんでした(笑)。

2013年2月27日水曜日

アンセル•アダムズ写真展


グリニッチに行った時に、友人と海事博物館で開催しているアンセル•アダムズの写真展も観に行きました。


アンセル•アダムズはアメリカの風景写真家で、彼の撮ったカリフォルニアやワイオミング(ヨセミテ•パーク)の白黒の写真は有名です。今回、生で彼の写真を見るのは初めて。テーマは「Photography from the mountains to the sea(山々から海へかけての写真)」。グリニッチとくれば、テムズの河畔にあり、海軍学校があったぐらい海(と水)に深い関わりがあったので、それにちなんでアンセル•アダムズが撮った湖や海、川などの水の写真がかなりの数、展示されていました。

波の写真など、殆どの瞬間芸のようなものなので撮影するのが難しいだろうに、動きが良く出ていて、波がぶわっとこっちに飛び散るような感覚を得れるのもアダムズの写真ならではでしょう。多分、撮影場所の景色をよく観察する事によってベストの構図をつかむ事が出来た?でも、彼の場合、感覚でやっている部分がかなり大きいようで、こういった能力は天性の才能に左右されるのではないかと思いました。彼の構図は完璧で、私も写真の勉強をする人にはアダムズをお手本にしたらと薦める事が多いです。

今のようにデジタル化される前の時代の話ですから、現像は大変な作業だったようで、アダムズも何時間も暗室に籠り、同じ一枚のネガから、何枚もプリントを作成し、完璧な画像を作り出して行ったそうです。エコロジストの先駆者でもあり、自然をこよなく愛したアダムズ。当時、風景だけを撮るアダムズは、報道写真家達(アンリ•カルティエ=ブレッソンなど)からは、なまっちょろいと批判されていた事も知りました。

会場には亡くなる前のアダムズのインタビューが上映されていて、1984年にBBC放送が行ったインタビューの中で、アダムズは写真はシーンにつき殆ど一発勝負、一枚しか撮影しないと言っていたのでびっくりしました。普通、写真家というのは、何枚も撮影して、その中で一番良い物を選ぶと思っていたからです。(例外があるそうですが、それは、もしネガを駄目にしたらと思った場合のみで、まったく同じ露出で撮影しているので、紙焼に出る結果は同じと言っていました。)特にブラッケティングについて、「f/8とかf/16とかいろいろ試すのは、被写体の事を良く解っていないからだ。被写体の事が良く解っていれば、一発で適性露出を決める事が出来る筈だ」うーん、、、ごもっとも。私もまだまだ修行が足りないです•••。

写真展、4月28日までやっています。


湖に写る風景が美しく、本当はいけないんだけど、こっそり写真撮ってしまいました(笑)。

2013年2月25日月曜日

グリニッチ

グリニッチ公園の丘の上からの眺め。
手前に見えるのが旧海軍学校。現海事博物館の建物。
ニューヨークにあるグリニッチ•ヴィレッジの本家本元がこちら。英語で書くと、Greenwich。外国人の方で「グリーンウィッチ」と発音していらっしゃる方がいますが、正確には「グリニッチ」です(笑)。Wの音は発音しません。(英語の綴りと発音、特に地名には、ルールがあってないようなものなんです。英語って難しい!!)今日は友人に案内を頼まれ、グリニッチに行って来ました。実は家から結構近いのだ (^ ^)。


ロンドン南東部にあるグリニッチは、テムズ川の南岸にある町。かの有名なグリニッチ標準時(子午線)のある場所で、グリニッチ公園の小高い丘には王立天文台もあり、昔の王立海軍学校(今は海事博物館)や大英帝国の栄光のシンボル、帆船のカティ•ザークがあったりして、世界遺産にもなっている結構名の知れた観光名所です。グリニッチ大学のキャンパスもあるので、学生の街でもあります。でも、イメージとしては東京の田園調布系(笑)。お家のお値段もかなり高くなっています。

こちらはテレビで有名なシェフ、
ポール•ローズ氏のお店。
その他、グリニッチは、マーケットでも有名。アクセサリーや装飾品、絵、写真、洋服、花、骨董費、古本だけでなく、ビーガン、スペイン、エチオピア、ポルトガル、日本食の屋台など色んな屋台が出ています。オーラ•ソーマのお店もあります。

お天気が良くて、もうちょっと暖かくなると、グリニッチ公園はピクニックに最適。ペットの犬達も自由に走り回れる環境。秋にはどんぐりを拾う人もちらほら。公園の一角では、鹿も飼われています。ローマ時代から人が住んでいたそうですが、公園は1427年から王室の所有地になり、それ以来王室に管理されて来ています。昨年、ロンドンでオリンピックが開催された時は、公園が会場の一部になりスタジアムが建設されていました。(この件に関しては、公園に住んでいる妖精達には不評をかっていたようですが(汗)。)そう言えば、日本でも人気がある、現007役の俳優ダニエル•クレイグが以前ここで別の映画の撮影を行ったようで、ダニエル•ファンには必見の場所かも?
グリニッチ標準時を示す時計。
おしゃれなカフェやパブ、レストランもあるので、観光客だけでなく、地元の人にも人気のあるスポットです。ただ川沿いなので、結構湿気があり、この時期、ロンドンの他の場所よりちょっと寒く感じるかも。寒くなったら、おしゃれなカフェで一息ついて暖をとって下さい。