私が滞在したピサック(Písac)の町は、クスコのププティ(Puputi)通りから、コンビと呼ばれる乗り合いバンで30分〜40分。距離的には20kmほどなのですが、山間のうねうね道を飛ばして行くので結構時間がかかります。(タクシーならもうちょっと早く、バスは途中で止まるのでもっと遅いです。)マチュピチュへ続く「聖なる谷」と呼ばれる地帯にあり、ウルバンバ川が流れていて、とても風光明媚な場所です。
町の広場にはいつも露店が出ているのですが、日曜日の青空市場は特に有名で、クスコから観光客が押しよせて来ます。リマの空港では普通の黒い服を着た人が多く、ヨーロッパと変わらないと思ったのですが、ここに来ると、まさに極彩色のインカ•モード。インカの国旗に使われている虹の七色の世界で、まさにペルーまで来たという感覚が味わえます。また、民族衣装を来た人達も多く、こじんまりとした町の様子はクスコとはまた違い、レトロ(?)な雰囲気が漂います。
町の外れ、山の麓にはピサック教会(La Iglesia de Pisac)があり、日曜日のミサの時間には、カラフルな民族衣装を着た参列者を見る事が出来ます。(写真を撮ったら、お金を請求する参列者もいるようです。)
裏山(?)にはインカの遺跡が点在していて、ハイキングする観光客も多いよう。山の斜面が急なので、着いてそうそうの私には登るのが結構大変でしたが。。。裏山(?)から見るピサックの町の景色は最高です。ともてエナジーが良く癒されます。ちなみに、長く滞在して山歩きが好きな方は10日間有効で博物館を含め16カ所の遺跡の入場料が割引になるBoleto Turístico del Cusco(2013年10月現在130ソレス)を購入するとお得です。
ピサックも、弟分曰く、ここ数年かなり変わって来ていて、町の中には、オーガニック•フードやベジタリアン•フードを出すカフェや、ヨガなどを提供する場所などが増えて来ているとの事。その内の一軒のオーナーとお話したら(英語を話す人でした)、もともとリマ出身で都会の生活に嫌気がさし、東洋思想に惹かれ健康な生活をしたいと思い、空気のきれいなピサックへ引っ越し、オーガニック•フードのレストランを始めたとか。ゆるベジの私にとってはありがたい事ですが(やっぱりペルーは肉食が中心です。鶏肉(Pollos)をメインに出すお店が至る所にあります。)、保守的な考え方の人達には「脅威」になっているようです。
確かに、クスコと違い小さな町で、自然に囲まれ、心休まる環境。ニュー•エイジ的な思想の人達が集まって来ている感じはしました。町のカフェに座って他の旅行者と話したり、回りの人の会話を聞いていたら、悩みを抱える「迷える子羊ちゃん」達も多く、ペルー自体、もともと密教的なものを求め旅する人が多い国なので、紙一重だなと思いました。そのうち、アメリカのセドナやボルダー、或はイギリスのグラストンベリーみたいになるのではないかしら。
旅行者にしてみれば、こういった「モダン」なお店は、WiFiが完備していてトイレがきれいで有り難いのだけど、町民にとっては迷惑な事なのでしょう。弟分は値段が高いと言って、殆ど利用しないと言っていたけどれど、日本や欧米の感覚では「安い方」です。(当然、クスコのレストランのお値段よりは安いです)。
聖なる谷(Valle Sagrado) |
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