Andes Mountain High：ペルー＆ボリビア旅日記（３）

さて、ペルーと言えば、まっさきに思いつくのはマチュピチュの遺跡ではないでしょうか。私は小さい頃から、中南米と言えばマヤよりもインカ文明にとても惹かれ、ずっと行ってみたいと思っていました。クスコに着いて高い標高にも体が慣れて来たので、憧れのマチュピチュへ日帰りで行く事にしました。

ペルー鉄道のマーク

現地でのツアーに参加するという手もあるのですが、やはり自分のペースで回りたいと思ったので、まずはクスコのペルー鉄道のオフィスで、チケットを購入。マチュピチュの麓にある鉄道の駅アグアス•カリエンテス(Aguas Calientes「熱い水」という意味。実際に「ぬるい」お湯が出るそうです。)に行くには、現在（2013年9月）、クスコの近郊ポロイ(Poroy)から列車に乗るか、聖なる谷にあるオリャンタイタンボ(Ollantaytambo)駅から乗るかになります。オリャンタイタンボ駅が始発の電車の本数が多く、私がピサックに滞在していると知ると、窓口のおねーさんは、ピサックからならオリャンタイタンボの方が行きやすいとアドバイスしてくれました。列車も一等、二等と分かれていて、別に過剰なサービスの旅したいと思っていなかったので、一等（Hiram BinghamとAndean Explorer）は却下。一日でマチュピチュを十分見て帰れる時間に合わせ、行きは７時４５分発のExpedition Class ($59なり）、帰りは１８時１０分発のVistadome class($74なり）で切符を手配しました。（購入する時、パスポートが必要になるので、パスポートを持っていくのを忘れないようにして下さいね。）

さてその次は、マチュピチュの入場券を買わねばなりません。これは当日、アグアス•カリエンテスで購入してもいいのですが、時間を無駄にしたくないので、クスコにある文化庁(Ministerio de Cultura)のオフィスで事前に購入しました（128ソレスなり）。この時もパスポートが必要です。名前とパスポートの番号が入場券に記載されます。（入場する時、本人確認で照合する為。）

オリャンタイタンボ駅の風景。山がそこまで迫っています。

当日は朝５時半にピサックを出発。弟分の親戚が車を出してくれて、１時間半ほどでオリャンタイタンボの駅に到着しました。（ちなみにピサック→オリャンタイタンボ間は山また山の風光明媚なルートでお勧めです。）ところが、３０分前に駅に来てチェックインしてくれと言われたから早く来たのに、プラットホームで待てどくらせど私の乗る電車が来ない•••（汗）。ペルー鉄道の駅員さんは皆英語が出来るので聞いたら、エンジンの部分に問題が起き代替車両を手配するのに手間取っていて、いつ電車が来るか解らないとのこと（アナウンスもなし。この辺ペルー•••）。やっと電車が到着し、ドアの所で切符とパスポートを見せて本人確認をし乗車。結局一時間遅れで出発。（ふう〜！）

乗った電車は窓が大きく、景色が良く見えるように天井にも窓が付いていました。電車は、ウルバンバ川と平行にゆっくり走って行きます。（うねうね道なので、早く走れません。）道中、それぞれの車両に担当のスタッフいて、コーヒー、コカ茶、インカ•コーラなどの飲み物とお菓子を配ってくれます。発車して、暫くしてから気がついたのですが、私の車両には何故か警察官が乗っていました。観光警察の人だったようです。ペルーは、エジプトほど観光客が狙われるって感じはしなかったのですが、そう言えば、クスコでも観光警察の人を何人か見かけました。いなきゃいないで困るのかな？それとも、雇用対策？

ウルバンバ川。結構流れが速かった。

アグアス•カリエンテス駅

さて、２時間ぐらいで電車はアグアス•カリエンテス駅に到着。駅の門を出ると、ペルー版アーケードのようにお土産を売るお店が軒を連ねています。ちょっと温泉街みたいな雰囲気。そこを通り抜け、古い鉄道の橋を渡ると、マチュピチュへ行くバスの乗り場があります。ここで往復のバスのチケットを購入（$18なり)。バスは、乗客でいっぱいになったら、出発します（ペルーはこのパターンが多い）。これまた蛇行した道をぐんぐん登って行き、半分くらい行くと場のエナジーが変わるのが解りました。とても清浄な感じで、気持ちがよいのです。バスは２０分ぐらいで、マチュピチュの入り口に到着します。入り口の所には、有料お手洗い、カフェ、お土産物屋さんがあります。重たいリュックなどの荷物を持っている人は、有料で預かってくれる場所もあるので便利です。マチュピチュはそれでも標高が2,400mあり斜面も急ですから、荷物を預けて身軽に動けた方が楽でしょう。

標高が高いせいか、疲れからか、やたらお腹がすいて来てカフェでちょっと腹ごしらえし、いざ出陣（？）。入り口の所で入場券を見せると、日付の入ったスタンプを押してくれます（一日しか有効でないのです）。ワクワクして来た。さあ、夢にまでみたマチュピチュとご対面！