後ろに見える高い山がワイナ•ピチュ(若い峰という意味)。ここにも遺跡があり、訪れる事が出来ます。 |
入り口から少し歩くと、真ん前にマチュピチュの遺跡が広がります。そのスケールの大きさと幻想的な佇まいに、圧倒されました。な〜んかとてもシュール•••。そしてとても懐かしい。段々畑の所に座っていたベルギー人の女性観光客とお話したら、彼女も相当感動していたらしく「夢のよう。ここにこれたなんて一生に一度のことだわ。アグアス•カリエンテスに宿を取ってあるので、日没までいるわ•••。」と言っていました。
中心部に行く前に、高台の方(見張り台や墓地のある方)に行って、全景を違う角度から見てみる事にしました。が、、、急勾配なので、息切れが。丁度、オリャンタイタンボの駅で知り合ったイギリス人の観光客のおねえさんとすれ違い、息切れしている私を見て、コカの葉と石灰(両方ともアルカリ化剤)を分けてくれました。コカの葉を口に含んでいたら元気が出て来た。やっぱりコカの葉は偉大だ♥この標高では、コカなくしてやっていけない。
更に少し登るとよい感じの場所があったので座って、マチュピチュの写真撮影。お水を飲んだりおやつを食べたりして一息つき、寝転がって薄曇りの空の太陽を見ていると、なんとなく気がついていたけど、マチュピチュでの過去世があった事を思い出しました。太陽神に向かって一生懸命祈っている若い女性だったようです(巫女さん?)。しかも、最後は神様への捧げものとして生け贄になったよう。今考えるとまったく無駄で馬鹿な信仰だと思うのですが、当時はどうやら洗脳されていたらしく、喜んで死んで行ったようです。(情けない。。。)
生け贄の儀式に使われていたと言われる儀式用の石。 |
コンドルの神殿と呼ばれる場所。 ここでは動物の生け贄の儀式が 行われていました。 |
インティワタナ |
ところで市街区域の部分を歩いていて気がついたのですが、途中から石壁の作りがいい加減になって来ている? 下の段の石の作りと上の段の石の作りが全然違う場所がある事に気がつきました。あのカミソリの歯すら通さないと言われた精巧な技術はどうしちゃったの?職人さんが途中から疲れてしまったのか(笑)、時間が経つにつれ、元々の高度な技術が失われてしまったのか•••?(多分後者の方が正解のような気がしますが)
上の段と下の段作りが違うのは何故? |
聖なる石。ご神体の山の形を型取ったといわれていますが。 |
途中、急斜面を登っていると日本からツアーで来た初老の方々とすれ違いました。午後になってから着いたようなので、どうしたのかと思って声をかけると「リマからの飛行機がキャンセルになっちゃってさ〜、飛ばねえんだもんな〜」とおっしゃるので「え?どうしてキャンセルに?」と聞こうとしたら、前を歩いていたガイドさんから「しゃべらない方がいいです!しゃべらないで下さ〜い!」との指示が。高山病を心配しての事のようです。ガイドさん自身大変そうでした。やっぱりツアーで来ると、すべて組まれているから楽だけど、少ない時間での強行軍になるので、体力的にはきついかも。私は、午前中にいただいたコカの葉のお陰で、すっかり元気になっていました。
途中すれ違ったイギリス人の女性に「太陽の門へは、ペルー人のガイドに片道30分と言われたけど、もうちょっとかかると思うわよ」と教えてもらい、「なら、余裕〜」と思ったのですが、、、実際は1時間はかかりました(汗)。私が歩くのが遅いと言うのではなく、道が急勾配なのと蛇行していて、単純な「ハイキング」ではすまなかったのです(涙)。(すれ違った日本人の旅行者の方にも1時間かかかります、と言われました。)山のお天気は変わりやすく、太陽の門へ着く頃には雨が降り始めました。それもで、雄大な景色にはうっとり。雲が動いて行く様子はまるで生き物のようで、また陽の光が差して来た時の美しさはマチュピチュならでは。
翌日、普段使わない筋肉を使ったので筋肉痛になってしまいましたが、がんばって登った甲斐がありました。途中、ペルー人やフランス人、アメリカ人など色んな国の旅行者の方と、励まし合いながらおしゃべり出来たのも楽しかったです。それにしてもマチュピチュ、高い入場料を取るだけあり、ガイドさんや見回りのスタッフの数も多く、遺跡の手入れがきちんとされていて、ゴミ一つ落ちていませんでした。(確かにあの美しい遺跡を見たら、ゴミを放置しようとは思いませんが。
アグアス•カリエンテスに戻った時は、体力の消耗が激しかったようで、またお腹がすいて来て、レストランに直行。ここで食べた単純なトマト入りオムレツが超おいしかった!その後は、電車の発車の時間まで、お土産物屋さんを見て回り、駅に着く頃にはすっかり夕暮れ。今回はハプニングもなく、予定通り午後6時10分に電車は駅を出発。
さて、帰りの電車、行きと同じ様に車内で飲み物と小さなチーズ•サンドイッチ、お菓子が配れ、一息ついてうとうとしていたら、いきなり宴会ムードになりました。スタッフの一人が、地元のお祭りの「鬼」の扮装をして登場。乗客をからかったりして笑わせるのです。更に、さっきまで飲み物と食べ物を配っていたスタッフが、アルパカのセーターやポンチョを着てモデルとなり、ファッション•ショー。案の定、ショーが終わると、アルパカ製品の販売になっていましたが、触らせてもらったベイビー•アルパカの製品、本当に柔らかかったです。ペルー鉄道、地元の人が乗る電車より運賃が高いのはそう言うサービスも入っているからなのかな。
オリャンタイタンボの駅では、弟分の親戚が車で迎えに来てくれて、朝来た道をまた1時間半かけて戻り、ピサックに無事到着。疲れたけど、夢がかなってマチュピチュに行けたので、とても幸せな一日でした。
マチュピチュは、(遺跡というより)場所の一帯のエナジーがとても良かった。何故、インカの人達があの場所を選んだのか良く解りました。夜滞在したら、きっと満点の星空を見る事が出来るのでしょうね。キャンプとかしたら楽しそう。ちなみにマチュピチュには、ペルー鉄道と同じ経営者のオリエンタル•エキスプレス社が経営するサンクチュアリ•ロッジというホテルが一軒だけありますが(遺跡の外です)、一泊750ドルすると聞きました。お金に余裕のある方は一度泊まってみるのもいいかもしれません。
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